幕末機関説 いろはにほへと 第12話 龍馬之言伝

 各人がもどかしいもどかしいと言っているお話。
 やっぱり坂本龍馬の必然性がよくわかんない。幕末好きなら外せない御仁ではあるが、志が高くとも何やった人なんか今一ピンと来ないんだよね。そう考えてみると維新よりはもうちょっと古いところからのいろんな駆け引きの部分とか面白いんじゃなかろうか。龍馬が各藩を駆けずり回ったところとか。そっちのほうが大変革の前の人間のいろんな考えかたとか欲望とか表現できそうな気はするんだが。新撰組よりもっと前からのほうがいいよな。各藩が幕府を信用しなくなって好き勝手やり始める頃とか。情報は錯綜するしマイナーだから無理なんだろうが。
 というわけでわかりにくいんだが、実は芝居が軸になっているということでいいんかな?。描写はいいんだが、正直芝居自体はどうでもいいが、本人達を舞台におびき寄せていわば架空と現実を渾然一体とするアイデアは素晴らしいとは思う。自分的にはもうちょっと歴史的人物達のリアリティを感じさせる言動を期待したいんだが、まぁそれはこの作品の目指すところではないんで。しかし中居屋のメタがアレなら、勝海舟は誰を指すんだろうな?。