よふかし#1

 原作未読。ふとしたきっかけで学校に生きづらくなった主人公が夜の世界を知る話?。うーん、夜は素晴らしいみたいな感じだけど、絵的に夜が幻想的なのは結局のところ文明社会の豊かさでしかないので、なんでオッサンたちが夜を満喫してるのか?と言われたら、そりゃその文明社会を維持するために働いてるから、その労働でストレスが溜まったのなら夜に発散するのは当然の権利でしょというわけなのだが、これが電気のなかった前近代だと月夜以外はもう真っ暗なのであって、それでも夜に遊ぼうかという連中は照明に莫大なコストをかけられるカネ持ちだけだったわけで、庶民が夜を楽しむといえば、そりゃもうゴニョゴニョ…といったものしかほぼなかった筈。なので、今回のヒキはそのゴニョゴニョの部分にフォーカスを持ってきたのはまぁなるほどかな…みたいな。
 ただ、本作の場合、夜の世界を日常に対置する非日常って要素の方が強いような感じはするので、そのへんは追々見極めていくって感じかな。まぁその非日常な体験に心躍らせるという心情自体は期待できるものがありそう。