薔薇王#11

 王太子の死。ちょっとビックリした。今までが巧緻に走ったシナリオ作りで、アイロニーたっぷり、ダブルミーニングの巧妙さに、どちらかというとニヤニヤしながら視聴してたのだが、ランカスターの王妃の必死さに心打たれてしまった。冷静に考えると王太子が母親の努力を無にしてイキってしまうのはバカだとしか思えないのだが、母親との思いのすれ違いがもう悲劇的。母親は母親で、自分が主役となる夢を諦める代わりに息子が生き甲斐…という要素がないわけではないんだろうけど、それを超えた母親の愛情っぽい何かがダダ洩れしてるのがもう悲痛で悲痛でしかたがなかった。