着せ恋#6

 高2ょぅι゛ょがマッパで御開帳の巻。メインヒロインがデレ期に移行したのでサブヒロインを早々に投入して飽きを防ぐのは抜け目ないなって感じ。大枠というか構造の部分では物語性に大きな変化はないのだけども、このへん主人公とヒロインが関係性を深めたそのご褒美としてクライマックスにデレを持ってくる以前のスタイルではないし、昔だったら伝統だと言っていつまでも以前のスタイルにこだわる頑迷さを持ってきてたと思うんだが、爺ちゃんはコスプレ衣装にも理解があるしで、時代の流れを積極的にシナリオに取り込んで飽きさせないのはなるほど。まぁ前も述べた通り雛人形業界はおそらく一度地獄を見てるはずなので、今回の雛人形のスタイルにもあった通り流行を取り入れながら進化してる状態だろうからある意味この作品がモチーフもまた物語としてのメタ構造としても流行をテーマにしてるんだろうなって感じ。

24区#6

 メイン三人のすれ違いと監視管理システムの公開。技術的にもSF設定的にも近未来という形にしてるが、やっぱり現代の社会構造批判って形になってる感じ。貧乏人は上級国民の搾取によって貧困に突き落とされるが、それでも生きていくために糧を入手しなければならないとくれば、特権階級から奪い返すのが筋だが、特権バリアで不可能だから同じ庶民から略奪するしかないし、そういう状況が続けばそりゃ格差は拡大するでしょとなるのは当然の理。今回登場した監視管理システムも、頭脳部分は特権階級で、こう実の娘を犠牲に…という形にしてはいるが、特権階級はカネ持ちであり続けるために人からの批判に晒されるのを極度に嫌うから、個人的なアイデンティティにはむしろこだわらないので、アレは特権階級の一人が人目を避けて特権構造の維持のために貢献するという意味合い*1しかない。
 あと今回地味に象徴的だったのが投票システムで、あれ、肯定か保留の二択で、選択肢に「否定」がないのワロタ。しかも肯定の世論誘導を盛んに行ってるし、この様子は自民盗の世論工作とおんなじ。電子投票システムもプログラム的に不正をいくらでも仕込むことができるからインチキだっていうのは識者が今でも盛んに警鐘を鳴らしてるし、そうでなくても自民盗は税金で有権者の直接買収を行ってるから電子投票だろうとなかろうと不公正なのは論を俟たない。
 最初はどうなるかと思ったのだけども、ここに来て社会構造批判の形がはっきりしてきて俄然面白くなってきた感じ。トリアージといってるからそれが主なテーマかと思ったら、そうではなく、元々上級国民が一方的に奪っているから所々で庶民が犠牲になるかならないかという形で社会的な危機がおこるんだけども、それが見かけの上ではトリアージのようでありながら、結局のところ現実は特権階級が温存され、庶民が犠牲になればなるほど格差が拡大して階級が固定化されるというのを描き出してると思う。
 こう、演出的にメイン三人が超人的な活躍をする…という子供騙しがない分、意図してるものが見えやすくなって大体おぼろげながら全体が見えてきてなかなか。

失格紋#6

 学園を守ってしまうことでやることがなくなり、校長の好意で籍を置きながら旅に出る話。うーん、前回述べた通り、俺TUEEE展開の仮想戦記モノのシナリオで噴飯モノ。そしてやっぱり個人的な癒しは暗黒竜ちゃんのすっとぼけ具合。特別扱いの志望動機がみんなといっしょなのワロタ…。書類を作るの小山力也声のあの校長だろうから、その推薦理由をあの人がでっちあげるんだろーなーって感じ。
 物語としてはいつ面白くなんの?ってところだが、おそらく今までのストーリーのテーマは教育だろうし、まぁ主人公は前世の記憶もステータスも引き継いでるから成長という要素は皆無に近いしで、まぁ本当にそれが意図なら仕方がない面はあるのかも。とはいえなにか伏線が張られているような様子もないので後半戦から面白くなるような見通しも持てないんだよね。

明日ちゃん#6

 金髪ツーサイドアップ*2の友人と休日遊ぶの巻。おそらく主人公にとっては親友扱いのキャラクターだと思うんだが、これ以上はないというほど美しくて楽しそうなエピソードに仕上がってる。同じ時間の使い方でもこんなにその瞬間瞬間を生き生きと楽しめるものなのか…といった感じで、しかしこれは自分が大人になっているからであって、その自分ですら彼女たちと同じ中学生の頃にこの物語を仮に見せられたとして、このエピソードに感動してたかどうかはわかんないとは思う。まぁ大人にとって若かったあの日に帰れなくとも、今失って困る友人がいたとしてこういう付き合いをして、その感慨を味わっていきましょうって形にも受け取れるんでそのへんはうまくできてる。
 しかし雨漏りはどう受け取ってよいのか迷う。あれだけのこだわりを持って建てられたんだったら当然かかった金額は莫大だし、見かけ以上に基本的な設計がダメなはずはないでしょとは思うんだが、まぁリアリティ云々を考えるんだったら、おそらく発注された業者はあんな建築を請け負ったのも初めてで、建築素材も初めて扱うものが多くてノウハウがなく、いちおう建ててはみたもののいろんなところに手が及んでないって感じで、そうありえない話でもないのかなと。

現国アニメ#19

 超技術を扱うマッドサイエンティスト風の貴族娘のお話。ちょっと期待してたのだけども、ここに来てやっぱり魔族との交渉なり対決はやらないのかなとは思った。OP映像見てるとインディアン*3風のお話やそのほかまだ物語に登場してないキャラクターがいるようだし、残り一か月ほどでは大勢力とがっぷり四つに組む尺はなさそう。
 技術開発については、業界で大きなブレイクスルーを求めてなんらかの工夫をするって感じでなければ、生活の余裕のある貴族階級でもなければ科学探求に必要な費用は賄えないでしょって点では史実に準拠してるんだが、まぁ技術の内容は噴飯モノなのでエピソードとしてはあんまり見ていられるものではなかった。
 うーんこれからどーするんだろ?というか、2期をこんな形にしてストーリー的に視聴者にフックすると考えていたんだろうかという感じ。こういうのは再建記というタイトル通り社会構造の描写がメインだから、ドラマ性は優先順位が低いのはわかるんだけども、キャラの馴れ合いばかり見せられてる感じだし、社会が改善しましたって部分も基本はご都合主義なんで、ここ数話でこの作品に対する自分的な印象はがっつり下がってる感じ。政権批判部分はそれなりに評価するんだけど、まぁそればっかやってるわけにもいかないし、そもそも主人公の手法が仮定的であっても現実にそううまく適応できるもんなの?みたいな疑問を感じさせるものなんで、「ぼくのかんがえたさいきょうの」の臭いが強くなりすぎるとアカンと思うのだが。

*1:物語上あの娘がその構造を是としているかいないかは別にして

*2:めんどくさいので次からツインテでいいよね

*3:ネイティブアメリカン