無ナナ#8

 ギャル二人を処理するが、ナナがかなり疑われる話。一気に二人を殺した割に、ギャルの過去に触れることなくあっさり。そのかわりナナが追求される部分を念入りに。しかしよく考えてみたらひっきりなしに殺してたらそりゃ疑われるだろうというのは明白では?。一回殺しておいて時間を置いて、周囲が忘れた頃に次の処理ってほうが相手の油断も誘えるし恐怖も付加できる。でなくて、立て続けだと関連性を疑われるし、複数の事件の共通点を探られてしまうんで足がつきやすい。連続殺人事件は警察でも厳重警戒するわけで、ナナのミッション、期限付きであったりするんだろうか?。どうせ対象者は島から出られないんだから、時間は少々かかっても確実な方が良いはずだが。
 まぁそうはいっても、ナナがみんなの記憶が薄れるほどまで待ってたら、その間ダラダラした日常描写をやらなくてはならないわけで、それはなかなか取れない手法ではあるのだろう。OP映像見る限り、あと2~3組はやっちゃうようだが、終盤に差し掛かる直前で個人的にちょっと無理があるんではと思ってしまったのは予想外だった。別に勢いで突っ走るのも悪くないし、濃密性はあって構わないんだけど、ふと振り返ってみたら結構不自然だったという。


まえせつ#7

 メインキャラが大阪観光をする話。ウーマン村本、政治的発言で一躍有名になった人だが、漫才はそれと意識して聞いたことがなかった。まぁウーマン以外もそうだが、特にウーマンの早口芸、あれだけまくし立ててるのにちゃんと内容がわかるのはさすがというか、今までの劇中漫才が早口っぽいのに内容がわからんのはどーなの?って感じ。さすがに演技として漫才の声あてをやってるからライブ感はあまりないんだけど、さすがに今までのキャラが演じる漫才とは明らかに出来が違ってた。
 以前ネタ探しに温泉回で山梨観光をやってるし、大阪観光もいくいくはなんば花月で漫才やるんだから大阪の気風をパンピー目線で味わっとけということなんだろうけど、正直こんなんでいいのかと思ってしまった。あとおそらくだろうが、聖地巡礼客目当ての宣伝臭がキツくてどうにも物語にのめり込めなかったというか。

神拾#8

 洗濯屋開店の巻。有力者に後ろ盾になってもらってるし、地元の商業団体にも話をつけてるところはいかにも前近代ってところだが、日本でも最近はこういう形式だったわけで、怪しげなコンサルに起業を勧められて何の円もないところにポッと店を構えるって形式はまぁ都市部でもなければ割と最近のことのような気がする。というか、江戸時代、日本では常設店舗はほぼなかったわけで。江戸ですら物売りがあたりまえで、店に買いに行くことがほぼなかったらしい。洗濯を毎日する習慣はなかったし、水事情が日本より悪かった欧州ではもっと酷かったはず。なので、値段設定次第だが、洗濯屋が繁盛するというのは割と目の付け所が良いという。
 会社と言ってよいのか迷うが、今回入社した新人二人を通じた業務紹介とかもまぁそれが一番のテーマなんだろうが、理想を垂れ流していてよかった。入社確認のシーンとかは、インターンシップからの入社試験や入社意志の確認であってあのときの二人のセリフは、採用試験対策上のテンプレというよりは、本音として一番美しい形をしていて、聞いてるこちらがうっとりするぐらい。商売としても、昨今見直されてる三方良しのスタイルだしで、中盤〆の話としてはなかなかタイミングは良い感じ。

モリアニ#7

 ノアティック号事件終結編。自分、てっきり今回の悪役エンダースをモリアーティ側が完全犯罪っぽく殺して、その謎をホームズが解き明かすんじゃないかと思っていた。とはいえ、人狩りをしてたエンダースが人知れず死ぬのは生ぬるいから、普段周囲に差別を振りまく彼が非難の的になるとか、人を狩ってたのだから自分も狩られる側になりはしないかとちょっとは思っていたので、それらがすべて叶えられてたのは驚き。人にしたことが自分に返ってくる自業自得の構造とモリアーティ自身は手をくださないのが両立してたのは、こうやって示されると見事と感じてしまった。
 しかし、死体を滅多突きにしてるシーンがセリで上がってくるなど、そりゃどう考えても本人以外の人為が働いてるのは明らかでしょと思うしかないのだが、そのへんホームズがドヤ顔なのはちょっとお笑いだった。死後硬直がどうだのと言ってたのは観察の範囲では妥当なんだけど、わざわざモリアーティを呼び止めて絡んでるぐらいなので彼が黒幕なのは知ってるってことだろうし、となればモリアーティが手を下したのではないということもわかってるはずだが、彼自身の行動原理がどうなのかってのが先々楽しみ。エンダースが鼻持ちならない貴族ってことはホームズもわかってると思うし、単に推理を楽しんでるだけの話なのか、それとも階級社会に対して是非のどちらかはわからないがそれなりに感情がコミットしてるという話なのかどうか。観光クルーズ船に乗るぐらいなんだから、カネに困ってるという風にも見えないんだよね。

いわかける#8

 準決・決勝までやって大会済んでの部の変化その他。怪我を押してのプレイ続行からの次辞退の流れも展開の盛り上がりから〆までのバランスは良い感じ。ボルダリングあれだけ会場が沸くほどの人気があるのか…。
 白ユニの部長が決勝でキメてたオーバーハングの課題、一番の見所が省略されていてボカーン。クライミングで一番自分が見たかった場面なのにウソやろ~って感じ。もしかして板では追加されるとか?。勢いで登ってたという描写のようだったから、あのままだとは思うんだけどね。
 うーん、しかしなんだな、致命傷とのトレードではなかったようだが、もう怪我と成績との究極の選択はやめにしようよと敢えていいたい。正直そういう葛藤こそがドラマなんで、あれば心を動かされるのは事実なんだけど、冷静に考えたら例えばフリークライミングだったら課題は大会という一過性のものでは本来ないわけで、成功するまで何度でも挑戦できるものであるはず。成功するか失敗するか、その時の状態で挑戦するかしないか判断するのも一つの見極めなんで、南極スコット隊や植村直己の悲劇はこういう精神性から生まれたものではなかったのかという気もするので。