IWGP#7

 Gボーイズを内部分裂させようとした黒幕が判明、敵の仲間割れもあってあっけなく解決の巻。出てくる組織がちょっと多いので、このエピソードでは話が簡潔にまとめられていたのは好印象。タカシとヒロトの内部対立は、どうせタカシの圧倒的勝利なんだろうし、好きにやらせたほうが後腐れもないんだけど、主人公マコトがレッドエンジェルを巻き込んで収拾を図ったのはむしろ余計な関係性を持ち込んでマズイのではとか。ヒロトには多数派工作で抑え込みやがってと禍根を残しただろうし、そもそも今回の騒動の黒幕が以前トラブルがあった連中の意趣返しだしなぁ。まぁそのへん主人公の能天気さを示したのだろうから、これは平和主義の主張というよりは、後々のより大きなトラブルへの導入部のような気はする。今回の内部分裂騒動も、自民盗やヤクザの内部抗争そのものなんで、まぁいろいろ汎用性を高めているのはわかるというか。

MWZ#6

 エージェント救出作戦に取り組むも、人体改造魔物が野に放たれて混乱するの巻。うーん、前回いろいろ考えてたんだけど、イヌの立ち位置は、いわば戦場カメラマンだとか国際ジャーナリストに近い立ち位置なんだろうね。関係者の近くにいて刻々と変化する情勢を視聴者に彼の目を通じて何が起こってるか伝える役割。ルポルタージュ風味だとドラマ性に欠けるから彼も物語にかませるんだけど、あまりどちらかの勢力には深くコミットさせないとかそんなの。コミットしないと言っても、実際の戦場カメラマンは取材対象の対立組織に拉致されたりそれなりのトラブルには遭うから、そういう範疇なのかなと思わなくもない。が、人殺しをやっちゃってるんだよな、イヌは。
 で、そういう立場だということが仮に言い当ててる*1としても、この作品、つまらなくはないのだが、そう面白いというわけでもない感じ。まぁ政府内部のキチガイカルトに人体改造されて世に害をなすというのは本邦で言えばカルト右翼のメタファーだし、レジスタンスはキレイ事ばかり口にするが世の中を変える力はないし救うべき対象を見失ってるというのも本邦のバカ左翼で、世の中には怪物が跋扈してるのに国民には自衛手段を保たせず圧力をかけてるのはやはり本邦政府のあり方と捉えられなくもないんだけど、どこにでもありそうな一般的な独裁無能政府のあり方ではある。
 前回からOP映像変わってるが、ちょっと思い当たることがあってようつべで検索かけてみたら、キャラのシルエットを持ってくる構成、ウルトラマン初期シリーズのOP映像と似たような感じ。記憶はあやふやだが子供の頃にセブンあたりは再放送、それ以降の作品はリアルタイムで視聴してたと思うんだが、途中で見なくなって以降、おとなになって見返すこともなかったから、自分でもよく憶えていたなって感じ。
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 うーんようつべ、おそらく魚拓は効かないだろうから、リンク張って削除されたら目も当てられないのであんまり張りたくはないのだが、一応参考に。セブンあたりはいつかシリーズ全体を見返してみたいという気はしてる。
 自分、なんかスクリーンセーバー風の前のOP映像もそう悪くないとは思っていた。今ドキは作品の紹介も兼ねてか登場人物がいろいろアクションを尽くすものが多いが、キャラの関係性や先の展開を予測できるものもあってそれはそれで楽しいんだけど、こういうのも他にないせいか新鮮味があって良い。アカデミー賞を総ナメにしたベン・ハーの映画版のOPが、静止画を延々と見せるものだったと思うんだが、こうなんというか、オペラとかそういう感じのものの序曲みたいな感じがして、個人的には雰囲気あるなと思ってる。

*1:書いといてなんだが、自分もこれがいいあててるとも思わないのだが…