ライフル終わった

 減速することもなく駆け抜けたって感じ。最後主人公の成長に結びつけていたし、だらだら終わるんじゃなくてキレイに〆た。しかし最終回になって思い至ったのだが、なんかこの話運びの雰囲気、何かに似てると思っていたのだが、アレだよ、旧軍よもやま話系のもの。ジャンルが似てるからそう感じるだけなのかな。
 マイナースポーツであることも拍車をかけているのか、もともとライフル射撃競技の紹介だから、全国大会行きは既定路線で、でも競技人口少なくて割と個人の資質によるところが大きいだろうから成り上がりのガツガツしたところがなくて安心して見ていられたのは大きい。あと、今回の友達たくさんできたというのも、ヘンな気遣いを要するものでなくて、単に知り合いが増えたって感じのゆるさもいい。勝ち負けにこだわって、競技者どうしが過度の対立関係になるスポ根モノより、理想的なスポーツとの関わり方のように思える。こんなマイナースポーツ、やってるの自分だけかと思ったら他にも奇特な人がいたよ、しかもなかなかスゴイとかいう、緩やかなつながりがもうほんわかする。
 決して次どうなるのかわからない展開で煽るというスタイルじゃないんだけど、次も楽しみな作品だった。終わったら終わったで無しで済むのではあるんだけど、どっか寂しくはあるなぁ。

アニメ新番その10

  • 防振り SAOのような現実生活とリプレイの二重構造モノ。SAOが切実な生き死にの問題が表にあるのに対して、こちらはネトゲ嫁のような日常系。ネタ自体には新しさはないんだけど、ネトゲ内はSAO同様セカンドライフ的な疑似社会になっており、プレーヤーの試行錯誤に律儀に対応してくれる仕立てになってるのがちょっとおもしろかった。要するに現実生活ではいろんなしがらみや制約があってやれないことを、ゲーム内ではいろいろ冒険できるってことになってる。その構造自体が今の日本の閉塞したあり方のアンチテーゼになってるような気がするのだが。まぁこんなゲーム、ディテールを構築するのが大変なんでコスト的に非現実的なんだけど、確かにこういうゲームがあったら自分もやってみたいとは思う。この作品も全然視聴するつもり無かったんだけど、いざ見てみたら視界がひらけるような感じで全然悪くなかった。