宝石の国 第10話

 新しい月人が現れても、つながりがわかんないから唐突にしか感じないんだよな。
 正直敵の正体とか意識せずにどんどん先に進んでいくので理解を放置気味。で、もうあと数話なんだからそれも正しいのかなと思わなくもない。いろいろ想像してはみるんだけど、仮にそれが当たっていたとしてもだからなんなの?という感じだし、鉱物側のインナーワールドの描写が主なんで、本当に構造を示すことに意味はあるんだろうかとすら思う。おそらく原作はそのへんの設定も作り込んでいるとは思うんだけど…。が、今の時代、その構造を示したところで何の意味があるのか?みたいな感じだし、かといってキャラ同士の相関関係も基本的には今までの物語などで「どっかで見たようなもの」でしかないから、果たして原作の連載を最后まで丁寧に追っかける覚悟がないんだったら、原作の本質に何ら切れ込むことなく表面だけ追っかけてもなという感じはする。
 映像は相変わらずグリグリ動く感じだけど、やはり前にも述べたと思うが、画面上の対象物の変位が大きすぎてついていけないのがもったいない。今回ダイアが追い詰められていくシーンでは、ジュラシックパークヴェロキラプトルに追い詰められていくシーンを思い出したのだが、まぁ映像技術的にハリウッドを参考にしているのは間違いない。が、視聴者の視覚の動線を半ば無視しちゃってるので、スタッフの気負いほど出来上がりはあまり良くない感じ。