終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 第3話

 なんか力関係がよくわからんな。
 クトリに対して自爆攻撃しなくても良いだとか、そもそも敵は羽が生えて飛んでいけるクトリですら相手にならないほど強いだとか、なにがなんやら。人間が再考したぐらいで戦局がひっくり返るのなら軍の作戦課はなにやってんだかとか、あの世界の組織形態はいったいどうなってるんだろ。
 さて、前回思い立ってずっと自爆攻撃はイスラムテロのメタファーじゃないか?というのを念頭に置いて視聴していたんだけど、はっきりそうであるということはないのだが、もしかしてそういうのも込められているのかもぐらいの不確かなものだった。まぁあからさまにそういうテーマがあるんですよという体裁は絶対にとらないだろうし、そこにイスラムの習俗を混ぜることは念入りに避けるだろうから判断は難しいところ。そういうのが明らかだとラノベでは読者を失うだけだろうし。
 キャラにいろいろ見透かすような台詞を持たせている割には、ストーリー自体ドン臭いのでなんか微妙なところ。未来人がその知識を活用してというのが特になろう小説では多いのだが、これも皆の知らない超知識を活用するってところでは構造は同じような気もするのであんまり志の高い作品ではないのかも。まだ3話だしこれから化けるポイントはいくらでもありそうな気はするので単なるお涙頂戴モノから少しは脱皮を期待したい。