ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? 第5話

 うーん、これは。
 割と中学生日記っぽい、如何にも教条的な作りなのかなと今まで思わなくもなかったんだけど、主人公の切れ込みにビックリさせられた。これ、リアルだと大抵アコに対してキレイ事を抜かして説教するパターンが多いと思うんだけど、主人公がアコと一緒に泥沼に入るというのはこれ、まさに「人が本当に欲しいものは与えることによってしか得られない」の典型で、まさかこういう作品で目の当たりにするとは思えなかった。一般的な説教というのは大抵「水に溺れた犬を棒で叩く」ということにしかならなくって、そういうのは溺れた当人にとって助けになるどころか、絶望しか味わえないんだよね。
 で、改めて状況を見渡してみると、母親がまた理解のある立ち位置で唸る。おそらく娘が学校に行けなくてもあまり責めるようなことはしておらず、刺激を与えていないというのが一つ、もう一つは娘がゲーム内の出来事を母親にあけすけに話しているようだから、そのへん人間関係が良好であること。そしてそういう状況が生まれているのは、母親が娘に甘いってのではなくて、娘と社会との齟齬をかなり正確に把握しているっぽいという設定なのがどうにも出来すぎてはいるが、そこを外さないというのはこういう物語ではおそらく必須(そうでないと他者が介入すら出来ないほど事態は悪化しているはず)。
 いやはや、もっと軽いテイストなのかと思っていたけど、ラノベとは思えないほど設定がしっかりしているように思える。