霊剣山 星屑たちの宴 第10話

 うーん、薬膳思想好きだなぁ。
 日本だと胡散臭い健康食品って感じだけどな。薬湯だとか薬膳だと、毎日摂取しているという設定だから、文字通り食うことで身体を改善する効果があるというのではなくて、作品中ではあまり描かれないけど、毎日の修練をそういう形で表現しているとかそんなのか?。でもそうだったら毎日走ってるとか以前描写してたからそうではないハズ。
 傲観海の扱いがよくわからん。かつて阿倍仲麻呂が優秀だから中国の大臣になっていたように、昔の中国は割と漢民族至上主義ではなくって、実力があれば民族問わず取り入れるってことがあったんだけど、今の中国だと漢化政策が洒落になってなかったりするので、そのへん微妙なところ。劇伴音楽に使われている楽器からしても中南米に連れて行かれた黒人奴隷が出自らしいし、そのへん日本人が白人を尊ぶのを考えるとちょっとした懐の広さ*1を感じさせる。
 王舞の人格者っぷりを押してくるとか力強さを感じはするんだけど、基本ファンタジー理論の説明台詞が多くてちょっとうんざりしてる。おそらくあちらのメジャーな仙道を手本としているだろうから、あちらではそれなりにすんなり理解できるんだろうけど、それに関する前知識や興味がないと、もうちょっと整理してくれたほうがありがたいというか。いや、日本でもかつてはスポーツ理論に則らない謎特訓でスポーツスキルが上がるというスポ根モノが多かったから、逆に中国はかつて日本が歩んできたところを仙道という場面で再現しているだけと考えられるとは思うんだけど。

*1:あやは西欧人がモデルという設定らしいが