氷菓 第4話

 旧家といえども、塀の内側にまで田んぼがあるというのはちょっと考えにくいが。
 千反田のおじのなぞを主人公が無難な推測で解いてみせるが、ヒキで千反田が疑問に思うというタイミング。資料が少ない中での推理は難しいと思うが、しかしなぜ当時の関係者に会わないのかというのが引っかゝる。基本だろ。とはいえ、当時は個人情報の取り扱いがヌルいとはいえ、現代が舞台なんで、そのへん聞き込みは難しいのかな。自分の卒アルには卒業生の住所が一覧で載っているので、当時のそれを参照できるという設定なら、引越しとかあっても割と簡単に調べはつく。とはいえ、そういうのを小説に書くわけにもいかんかったのかも。
 ともあれ、一連の謎解きがあまりに無難で、そこらへん視聴者にとっても「それで済むわけないだろ」という仕立てになっているというのはミステリーとしては定石なのかな?。自分は実はあまりミステリー自体に興味がないのでそのへんわからないし、それが奏功してか最后の千反田の「そうであるならばなぜ泣いたのか」にはちょっと意表をつかされたというか、自分がうっかりしてたというか。