言いたいことなんていわないほうがよかったりするのでは?。
第1話から顔見せだけはしてた階下の住人との交流話。どうもこの作品ってのは食事を他人と一緒に食べるのをよしとしてるから、そのへん絆とか含めているんだけど、その部分だけをとってみると非常につまらないというか、今回の話なんてのも一緒に飯食って仲良しって以上のことしか言ってないような気がする。まぁ主張は主張として構わないんだけど、最近ラジオで孤独死云々いっていて、どうにもヘンな感じ。人はいろいろな制約はあるけど、一昔前に比べるとつきあう相手は自由に選べるようになっているし、地縁血縁はあるが、選択肢は数限りなく用意されてる。むしろ現代社会は地方の固定された人間関係の窮屈さからの解放と、政府による個人分断化が両方作用しあって孤立化が進んできたのであり、その中で主体性を持って人間関係をつくる人間とそうでない人間ではどうしても差ができてしまうのが道理。それを「食」でつなぐのはどうなんかな?と思わなくもない。
どうやら今回クローズアップされた内木はリョウたちの志望校の新米教師という縁らしいが、その縁をはっきりさせてからのほうが自分的には現代性があるのでは?という気がした。一緒に飯を食うことが人と人とをつなげる作用があるというのには特別反論する気もないのだけども、今回の話について言えば、続編を作る気がないのなら省略しちゃったほうがよかったのではぐらいは思う。
内木が毎日三食ピザなのはどーなのよ?とか、そういやリョウたちは中二だったはずだから、受験は一年後なんだろうなとか、いろいろ思うところもあるんだけど、今まではそれなりに料理が重きをなしていたのに、今回のピザは描写だけは詳しいけどおざなりだったなぁという感触。