ソードアート・オンライン Ⅱ 第18話

 うーん、なんだろ?、現実とのリンクが足りないほうが好みだよ。
 どうやらいろんな繋がりのあるオムニバス形式になったのかな。いちおう旧アインクラッド編との思い出と関連付けて前回はエクスキャリバーでキリト主役、今回は絶剣編とでもいうのか、嫁主役になってるらしい。いちおう副題に母のロザリオとかあったが、小さくて見えんダロ。
 エギルの結婚の件だが、ゲームでっつーのはにわかには信じがたいが、前にウェブマネーアワードのサイトで見て、数こそ出なくてもありうる話なんだろうなと思うようになった。
 一軒家はこうなんていうか一城の主という文脈で男の欲するものなのかと思ったが、思い出の場所認定としてこれほど女が喜ぶさまが感動的なのも初めて見たというか。そもそも原作者の嫁がこういう人なのか、それとも原作者が嫁にこうあって欲しいという願望で描いたものなのかはわかんないが、これはじーんとキタ。まぁそれというのも、嫁の現実社会の居場所云々というよりは、おそらく嫁がかくありたいと(おそらく幼少の頃から)思っていた夢の仮想実現にあるんだろうと思う。それがドリーム全開という独りよがりのものではなくって、他人との共同作業で落ち着くべきものに落ち着いているという展開が予想できるのも大きい。
 しかし自分でもつくづく不思議に思うのが、ゲーム内世界でのクエスト消化なんて、現実社会での実利には少しも繋がらないし、現実との文脈が外れているからこそ説話的意味などありえないんだけど、GGOと比べると純粋にこっちのエピソードを楽しんでる。GGO編だと、作品世界の現実部分での格闘で問題を解決すべしなんて思っちまうんだよなぁ。そう考えると旧アインクラッド編の、作品世界の現実と仮想現実を重ね合わせたギミックは絶妙なバランスだったんだろうなと思わされる。もちろんヘッドギアで生死を左右できるという設定にはリアリティなんてないのだが、そこだけ受け入れるといかにもありそうな人間模様ってのが描写されてたと思うんだよね。
 さて、今回のエピソードも2〜3回で終わってしまうのかな。全体がやはり動画として前回までと同じ構成のように見受けられ、序盤から中盤にかけてやはり殺陣の見せ場があって様式美になってた。別にキリトやアスナに重ね合わせて、まるで自分がプレイしているようなというものではないんだけど、他人がゲームを楽しそうにやってるのを傍観するような臨場感はあるような気がする。もしアルフヘイムオンラインというゲームが現実にあるんだったら、このアニメはゲーム販促として非常に優秀だと思うんだよね。まぁそれこそ自分が何度も言ってる、作品自体がリプレイ記事としての体裁をとっているのでは?という部分なんだけど。