幸腹グラフィティ 第3話

 そのカメラ目線は。
 うーん、まぁグラフィティだから、結局見て楽しむってとこなんだろうね。言ってみれば、食を絡めてはいるけど、典型的な萌えアニメ。ちょっといゝ話を組みあわせるけど、女の子を愛でる作品。じゃぁダメなんかと言われると、取り組み的には結構面白く感じた。ストーリーを排除するというのはおそらく目的の一つで、食の持つ魅力を武器にするけど、キャラクターの物語を排除してどこまで食を主人公にできるかというものではないかと。典型的な食の漫画だと、人間ドラマに食を絡めるとか、スポ根漫画のスポーツが単に食に置き換わったゞけってのが多くて、かといって食を主に置くと、美味しんぼのように説教漫画になってしまう。基本ひだまりスケッチが底本にあるような気がするけど、新しいとまでは言わないまでも今までになかった方向性ってとこかな。
 芸能人が人気の飲食店の飲み食いばっかやってるヴァラエティ番組は、それはそれは下劣*1というしかないんだけど、これだと調理の段階も入ってるので、割とどんな食材や調理法なのか推定できて単なる飲み食いのシーンにはなってないというか。あと、人間ってのは絵の人間に発情することができるという特異な動物なんだけど、食に関してはあまり画餅で食欲を催すという要素が少ない。だからこそ料理をどう美味しそうに描くかゞ結構大変ではあるんだけど、まぁそこはね。料理に実写を取り入れるのはちょっと組み合わせが悪そうだし、そこはやはりキャラが美味しそうに食べるというシーンに頼らざるを得ない(料理の描写で直球勝負はできないので、人間を媒介にする)というのはまぁ仕方がないことなのかも。
 あと、無駄にBGMのクォリティが高い。高すぎるといってもいゝほど。そんなに力入れてどうすんの?といったところ。どうせこの作品が当たっても続編なんて作らないでしょとは思うんだけど、視聴者としてはなんとも嬉しいというか。

*1:セックスが食に置き換わったAVといったらよいか