ガリレイドンナ 第5話

 レンズの歪み描写が凝ってたな。
 うーん、反撃してゲストキャラを救うのかという予感もしたんだが、ちゃんと物語していた。脚本が待田堂子なので鉄板か。いや、なんというか世界名作劇場っぽい作りだな。あれは原作があるけど、これはそれらの要素を繋ぎ合わせて現代風に話を組み立てましたってトコか。社会問題や環境問題(氷河期だとか言ってるから、いわゆる人為が自然を変えるとかそういう話でなく、人知の及ばないレヴェルでのそれ)を織り交ぜてきて、まぁそれには深く立ち入らないようなんだけど、その匙加減が自分的に嬉しいというか。
 あ〜、世界名作劇場っぽいってんで、この作品がそれほど話題にならなかったのもわかるような気がする。要するに“あたりまえ”なんだよね。大きな逸脱がなく、なじみのあるものだからどうしてもインパクトに欠けてしまう。葉月・神月・星月の性格描写に意識を遣ると、これが結構女性っぽくてよく考えられていることがわかる。萌え作品にありがちな、男の望む性格というのから一歩引いているんだよね。本来この作品って、自分が中高生の頃だったら17:00〜19:00や、もうひと頑張りして19:00のゴールデン帯に放映されるべき作品なんだろうと思う。まぁ高い評価ではなかったんだろうけど、もしかすると悪評もなかったんじゃなかろうかと。社会がバブルなど経験せず、TVも視聴者に迎合するようなヴァラエティ志向に陥らなかったら、おそらくこういう作品がそれなりに評価もされ、たくさん作られもしたんだろうね。