しかし観戦席?がヴァラエティ番組の雛壇形式になってるのはどうにかならないのか。
フーカとリンネの勝負の決着の巻。自分の予想はある意味外しはしたんだけど、拳で語り合う展開ってのはそうそう筋が悪いものでもなかった。展開自体はよくあるものだと思ったが、新奇さがないからダメだというものでもないし、結局こういう形に落ち着くのだろう。
今回の話だけ見れば破綻しているわけでもないので、やはり今までのダメなほうの蓄積が台無しにしてるという感じかな。あの引き取ってくれた爺ちゃんの姿が現れたときは素直に感動できなかった。やはりあの爺ちゃんとリンネの関係性の描写が圧倒的に足りないと思う。どうも強い繋がりのように見えないんだよな。
なのは第1期で｢なまえ｣にこだわっていたように、どうやら都築真紀は言葉にかなり気を遣っているとみえ、今回でも平易な言葉を丁寧に使ってた。技巧を凝らしてという方向性ではないのでドン臭いという風にも感じるのだが、彼の作品の中ではやはりその言葉選びが正解なのであって、これはそれほど悪くないように思える。
次回最終回で、この分だと後日譚みたいな流れになりそうではあり事実上物語としては終わってるんだろうなとは思う。どんでん返しがあったらあったでまたそのときに評価は仕切りなおしになるだろうが、現段階ではやはり総合的にみて出来はそんなに良くないといった印象。登場人物を絞ってないので、アレだけ豪華キャストながらどうにも散漫な感じ。別にメッセージに必要なキャラだけ最小限登場させるべきとまでいうつもりはないが、無理矢理台詞を与えているが視聴者には今一その必要性が感じられず、影が薄いって感じでやっぱ削げば?とは思う。都築真紀節的なよいところもあるんだけど、それがダメなところを上回っているかといえば残念ながらという印象かな。個人的にはなのはファンもしくはかつてなのはファンだった人がどれだけこの作品を視聴し、どんな評価を下しているのかちょっと知りたい。
