のうりん 4、また読み直す。

 このサクサクッとした読み応えは確かにラノベなんだが、色々考えさせられるところはあんまりラノベらしくないような気がしないでもない。もともとが短編集といった構成なんだけど、主人公(とヒロイン)が里帰りする話は一連の流れの構成にまで気が回らずに読みふけらされてしまう。園芸に興味があっても、自分は全然農家の実態についてはわかっていないので、いわば都会の理論ってことになるんだろうが、その理論と田舎の現実ってのがうまく対置されているんだわ。何か効果的な対策が示されているというのでもなく、基本両者は平行線でしかないんだけど、逆にそれほどまでに分断化されているのかというところにも思い至るわけで、そこらへん「文学」っぽい。初めに読んでからそれほど時間が経っているわけでもなく、先の展開が読めてしまうんだけど、でもこの二度目が軽かったか?と言えば全然そんなことは無かった。まだ再確認の段階でしかなく、深く読み込めない。いわば新鮮に読めてしまったよ。それでいゝのか?、自分ってなもんだ。
 修学旅行の話がチョロっと出てくるが、おそらく彼らの修学旅行は農業実習に違いないと確信した。そうそう、のうりんのぶろぐも一通り目を通したよ。画像が多くて読み込み時間に難儀した。で、テキストは流し読みなので、あんまり頭に残ってない。画像が多いのも考え物かも。キャラ投票があったので、農にでも一票投じておこうかな。一ヵ月後の総選挙より有意義かも。