で、たまゆら曜日なのだ。

 実は後藤邑子んHKラジオのお休みのエントリー時、アメブロつながりでもゝねこ様のサイトを探索してた。どうもたまゆら紀行文を書いてたらしくて、そのなかで麻音の実家の話が出てた。自分がググルマップで調べたときには見つからなかったのだが、実在するらしい。公式ページもあって、なんと一泊二万五千円ほど。今時都心のビジネスホテルが一泊一万ほどするのを考えると、郷土料理つきでその値段はそれほど高いというわけでもなさそう。というか、一日一組という強気の商売。利用は二名以上からのようなのだが、ガツガツ利益を欲しがるのでなければこういう仕事もアリだよなと思ってしまった。一組だけを相手にすればよいのであればその客に集中できるし、人を雇わなくても家族だけでやってけるもんな。食事を簡素に抑えたたまゆらファン限定の4人利用プランってのがあって、これが一人一万一千円〜というリーズナブルなものもあって敷居はそれほど高くない。
 今回の話も観光客に一夜の宿を快く提供していたというのはできすぎではあるんだが、その土地に愛着を持ってくれたリピーターを相手にするんだったら、というかそういうリピーター相手の商売ってのが地方都市の町興しの戦略なんかなと思ってみたり。昔から不特定多数の客相手だと一人当たりのおもてなしの心は少なくならざるを得ないというのは言われていたことだ。で、商店街が健在だった(もう50年前ぐらいになるという感覚なのか)昔はそれが当たり前で、スーパーやデパートは初めからサーヴィス低下を承知で不特定多数の客に単価の安い商品を販売するという戦略で、よくよく考えたら地方都市は客相手の基本に立ち返れといった、ごくごく単純なことなんだろうかと思ってみる。が、昔よりデフレ傾向の強い現在だと、100円ショップの隆盛に見られるとおり、やはり安さ勝負ってところはまぬかれ得ないところもあってだな…。
 ということは、やはりその土地に、「他には無い魅力」を感じてもらって、ボらない程度の標準単価で勝負ってことなんだろうか?。昔だったら人の行かないような僻地だと、こんなんで商売になるのか?というぐらいの低価格でサーヴィスやモノが提供されていたけど、安さだけじゃぁ勝負にならないし、人に知ってもらえなければ来てもゝらえないわけで、そのへん難しいところだな。インターネットが普及した現在、本当の秘境はもう存在しないといってよいほどになっているだろう。もしそんなのがあったらわっと人が押し寄せて、その地がパンク状態になるか、人が集まりすぎて俗化するか、もしくはスグ飽きられてしまうか、まぁあんまりロクな結末が予想できない。昔より交通アクセスも情報アクセスも発達したので、そのへんの躁鬱的な騒動になるならないってのはあるかも。まぁ昔だっていくら宣伝したところで徒労に終わったりしてたゞろうし、思わぬきっかけでゴールドラッシュ的騒動になってたりしたんだろうけど、今だってそのへんいくら知恵を絞ってもコントロール不可能な部分だなぁ。
 とゝりとめもなく書いてしまった。アニメ2期まで作られるようになった竹原ってのは元々の意識も高かったんだろうし、このタイアップがまぁまぁ上手くいった稀有なケースなんだろうな。かといって竹原の真似をしたら他の土地も上手くいくってもんじゃなかろうし。