伝説の勇者の伝説 第7話

 めんどくさがりの主人公がトレンドなのか?。
 まぁ自分内だけなんだろうけどな。そらおとの智樹もと禁の当麻もそして刀語の七花も、人助け以外はめんどくさがりだしな。しかし、前回の予想が大当たりとは。孤児院繋がりとかね、やっぱ平凡だと思うワナ。が、繋がりなんてそのぐらいしかないし、奇抜な因縁で知り合われてもそれはそれで困るかも。
 なんか魔法が、現代の国家で言うところの科学技術力を示しているようだ。で、冒頭ライナー達が倉庫で出くわした脱税の記録からしても、結局はこの物語も舞台はファンタジーだが、言及したい事は現実社会であるのは間違いないところだろう。
 しかし、なんだねぇ、萎えるというほどではないんだが作為の重層的構造がなんだかなぁで。とはいっても読み解いていく楽しさを提供してもらっているのかなと思えば、なんというか、そうそう、RPGにおけるアイテム探しによく似た遊びがあるといったらよいか、楽しめるっちゃぁ楽しめる。
 まず、ミルクにシオンがライナー追討の命を下すってからしてね、なんともだよ。勇者の遺物捜しをライナーに命じておいてこれだよ。普通に考えると勇者の遺物捜しのカモフラージュなわけだが、ミルクは本当にそれを知らされていないらしい。で、たぶんシオンはミルクのことを調査済みで、彼女なら命令に従って追いかけはするが、捕縛に関しては手を抜くというところまで見抜いているらしい。ライナーやフェリスも自分たちよりは能力の低い追討部隊を寄越すシオンの真意をわかっているらしい。で、ライナーはミルクのことを知らないとトぼけていたが、絶対知ってゝ知らんぷりしてるよな。で、またまた、追討部隊の隊員も、ミルク隊長が本気でライナーを捕まえる気がないのを重々承知らしい。まぁミルクは大昔にライナーに助けて貰った恩を忘れないで尽くすぐらいだから、隊員たちにしてみても、ミルク隊長に筋を通しておけば、切り捨てられる事はないだろうぐらいには思っているだろう。まぁフツーにミルクは義理人情に篤いみたいだし、追討部隊の任務が不首尾に終わっても責任は隊長が取るだろぐらいには思っていそう。あぁ、こういう組織に居たいワナ。ミルクが強調していたように、今後は“裏切り”がテーマになるような予感が。
 フィオルの件もクドいほど引っ張るなぁ。妹まで引っ張りだしているが、また再び殺して悲劇を煽るという要員なのか?と勘繰ってしまう。OPを見返してみると顔が見えないからそういうのがプンプン。で、妹は兄の死を耐えがたく思っているのだが、シオンの前では兄は幸せだったというのみで、決して恨み言を洩らさないんだよな。シオンが殺したようなものだという意見に同調したいのを必死に我慢している様子はさすがに表現として上手いと思った。で、シオンに仕えるというのも隙あらばシオンに感情をぶちまけるとかそういう機会を期待してっていうのでもないのだろう。しかしなぁ、これは視聴者としての我儘ではあるんだろうが、エスリナも貴族に殺されてしまって「一度ならず二度までも自分のせいで」とシオンが苦悶する姿は絶対に見たくないので、なんとかならないかなぁと思っている。が、原作だけでなく、アニメも終わってるんだよな。自分が希望してどうなる話でもなし。
 勇者の遺物が怪物化して、二人目を合わせて逃げ出すライナーとフェリスの関係にようやくコメディとしての安心感がでてきたような気がする。いや、正確に言うと信頼関係が明示されてのドタバタはコメディではないんだろうケド。