ストパン2 第8話

 たゞのスランプと思ってたのに。
 宮藤がある日飛べなくなり、スランプかと思わせて、実は成長していたから機械とのマッチングが上手くいってなかったゞけでしたというオチ。なんだよ。宮藤の頑張りたいという気持ちが空回りして、それでスランプなんだろうというミスリードにうまく引っかゝっちゃいましたよ。視聴してゝ、どこかに宮藤の精神的な原因があるだろうから、それをクリアすべきだろと、その原因をずっと探してました。オチが披露されたらなぁんだ、そりゃよかったということになるんだが、これ、ずっと視聴者を翻弄してたワケだよな。宮藤の想いは切実だからこそ、なんとか調子を取り戻させてやりたいと外野から応援させて、しかも原因が宮藤の成長なんだから、良いことづくめだよな。視聴者に応援させて、しかも安心させる。こういう話運びって自分は初めてのような気がするが、どっかに例が既にあるのかね?。いやはやかなり楽しませてもらいました。
 しかし、ケチをつけるわけではないんだけど、宮藤父の台詞と共に新ストライカーユニットがせりあがってくるのはやりすぎだろ*1と思った。そりゃ宮藤がストライカーユニットの履き替えをするシチュエーションとしてはこれぐらいしか考えつかないんだけど。OPも省略してたので悲劇展開なんだろ?って考えちゃうし、ホント、こりゃ一本とられちゃいましたよ。
 あと、この作品に一貫して流れている、健全な職場っぷりに泣かされる。飛べない宮藤を誰も非難しないよな。そして誰も宮藤の心中を土足で踏み込むような真似をしない。トゥルーデが上官かどうかは別にして、上司もはねつけるでもなく、かといって命令って形を上手く使って宮藤の勢いを上手く逸らしているもんな。で、それらの気遣いは決して甘やかしではない。だからこそ仕事としてではなく仲間のために戦う宮藤の心の流れが自然に表れるわけだよ。いや、ホント職場としていゝよな。

*1:あと、箒で飛べなきゃおかしいだろとか。