冴えない彼女の育てかた ♭ 第10話

 いやいや、それが理由なら、いわゆる最后の7枚が描けた理由は何なの?。
 澤村のスランプの原因が、売れない作家が理解力ある彼女と同棲して…という昔ながらのパターンなのにワロタ。やっぱ人は追い詰められないと良い仕事をしないってことなのかな。それこそハングリー精神よ今一度ってことになるが。
 これ、昭和期だったらドロドロのドラマになると思うんだが、さすが現代風というか、そういうドン臭さを極力排除して、そのドロドロのドラマに内包されていた要素をうまく蒸留して視聴者に提供している模様。今の時代、特にラノベ層に受け入れられるためには、キレイに加工することが必要だとわかっていてこういう展開にしたんだろうなとちょっとその苦労にはちょっと言いようのないものを感じる。なんのかんのいって昔も今も本質は変わらないんだろうなとも思うし、その本質を直接は目にしたくないんだろうなという視聴者層に対してのいろんな工夫というのがなんともなぁ。
 全部が全部そういうわけでもないらしいのだが、プロデビューしたいクリエーターでものになるのは持ち込みが大半で、やれ専門学校卒が賞目当てゞ応募してくるような作品はほとんどがゴミらしい。今ドキはそういう持ち込みをしてまでというクリエーターが減っているようで、大手の出版社の編集者は新人を発掘するのに、この作品のようにコミケでスカウトだとか、ネットで発表しているものを一本釣りしているそうだ。しかし持ち込みをしてくるようなクリエーターのように別に商業デビューしたいわけではなく、だからこそ同人などでのんびりやってるから、そういうクリエーターを商業デビューさせるのは難しい面もあるらしい。そういう話を聞くと、今回の澤村のありかたはケースとしては稀なのであって、とはいえ、さすが動機付けはしっかりしているので、大手に認められてやってみるかという展開も熱いものがあってなかなかにしてよく考えられてる。