こんなネタまで湧いてきてワロタ。
「年収は最低でも1000万円あれば、もう条件は問いません」…リストラに怯える42歳JALスッチーが婚活 魚拓
自分がぼんやり考えていたのは、アシアナ国際便はともかく、南方・四川・海南航空の中国国内便もすべて機内食が提供されていたなぁと気付いたこと。いや、南方の喀什便なんて、軽食の中にきゅうりが丸々一本入っているという、いかにも投げやりっぽいメニューにニヤリとさせられたんだけど、それでも機内食が提供されている。これが日本国内だともう機内食ってのはほとんど絶滅に近いような気がする。それだけでなくて、スッチーが機内販売をさせられていて、なんか気の毒な気分になったものだ。
そして、機内食ったって、ちょっとしたサンドウィッチを配るにしても原価は高々数百円だろとか想像して、それすら捻出できない航空会社の経営ってなんだろ?とか思ったワケだよ。いや、いくら飛行機のチケットが数百円高くったって気になるもんでもなし、いや、機内食を削って数百円安くなるんだったらそうしろといったクレームでもついたんかなと思わなくもない。
が、よくよく考えてみて、そういや中国の国内便って、自分が乗った限りではほとんど客席が埋まっていて無駄がなかった。いや、夏ってシーズンではあるんだけど。ほんでもって日本国内はどうなんだろうと振り返ってみると、そういや不採算路線はドンドン切っているなぁというイメージが湧いてきた。
で、フツーだったら、なんで航空会社は不採算路線をバンバン就航させてきたのか、その経営判断に疑問を感じるといったところなんだけど、果たして航空会社の経営がそんなに悪かったのか?と思ってみると、もしかしてそうでもないんじゃね?とも思えてきたのだ。燃料サーチャージにしたって、アレ強制的に旅客に課していたわけで、そういう意味では経営とはほとんど関係がない。日本と中国の差ってなんだろ?といろいろ考えてみると、やっぱり中国の路線には無駄がないが、日本の路線は無駄が多いってことぐらいしか思いつかなかった。じゃぁなぜ日本は無駄な路線が多いのか?。
で、ハタと気付いたのが、空港建設の公共工事だ。最近でも静岡空港の是非がいろいろやりとりされていたが、あぁアレかと思い至った。静岡なんて関東・中部に陸路でアクセスが便利な土地で、仮により遠くのところに行きたいのであれば、羽田なり成田なりを使えばいい話だ。中国なんて中心部から空港までは10〜20㌔㍍離れており、公共バスだと1〜1時間半ぐらいかゝる。ところが、静岡なんてコストは違うが、1時間もあれば東京にいけてしまうワケだよ。海外に行きたきゃそっから空港に向かえば済む話だ。はっきり言って静岡空港なんて要らない。
で、地元の人がどう思っているのかなんだけど、たぶん利用者としては要らないと考えている人が多いんじゃなかろうかという気がするのだ。いや、使わんだろ。空港まで行くのに手間がかゝるし、地方の空港だから便数があって便利なわけじゃなし、便数がなければ料金も安くなる可能性は低いしで、空港のそばに住んでかつ飛行機を使ったほうが通勤だの通学だのといったコストが安くつく人以外には必要ないといえる。というかそういう人っているのか?。一人としていないと思うんだが。
ところが、土建屋にしてみれば、これは仕事を受注する上ではありがたいことで、そういった意味で静岡空港の必要性を感じている人はいるんじゃないかと思うのだ。でも、空港ができてしまえばもうあとは知らんといったところだろう。受注してしまえば額もでかいし、たぶん今まではコストは言い値でやれたんだろう。オイシイ仕事だ。やるべき配慮なんて仕事を持ってきた政治屋へのキックバックぐらいで、それすらコストに紛れ込ませておけばよい話だ。
しかし、できてしまった空港ってのはあとが大変で、いや、上記のことを目にした人はいかにも箱モノ行政だとわかっていただけると思うんだが、箱モノとしては破格の維持費がかゝるのが空港という代物だ。とにかく安全に留意しなければならないわけで、手抜きはゆるされない。飛行機なんて自家用車よりもっと整備費用がかゝるのだ。なにしろ客が乗らなくても整備しなくてはならない(いや、現行法規では自家用車もそうではあるのだが)わけで、しかも整備費用はバカ高い。で、その整備費用を負担するのが航空会社だ。そりゃそうだろう。
で、利用者のない空港をつくったときに、航空会社が就航便をつくらないといったことがありうるのか?と考えると、あ、そりゃ政治的圧力がかゝったんだなと容易に想像がつく。政治屋とすれば作った空港に飛行機が飛ばないなんて考えられない。で、日航だか全日空だかに無理矢理就航便を作らせたんだろう。天下りも多いし、いくら赤字路線になることが100%わかっていたとしても経営層がゴリ押しする。キチガイでない社員がいてもそういう人の意見が取り入れられる事は全くない。まともな社員がいるとして、むしろ航空会社は被害者とも言える。そりゃパイロットやスッチーなんてのはモロ被害者だろう。経営判断に全く加われないんだから。そして結果は見えている。路線数を増やしたところで、空席率がハネ上がるだけだし、路線数を少なくすればするほど不便になり、誰も利用しなくなる。飛行機が飛ぶ二時間前までに空港に行けとも言われるのに、その二時間+空港までの所要時間でかなりのところまで行けてしまうだろう。だれが地方の空港を使うもんか。
そういうわけで、日航も経営がとかなんとか言われているが、アレ、的外れなんじゃないかと。仮に航空会社というものが利用者の利便性を追及するといった善意の人格を持った法人と考えた時に、要らない空港や路線を政治屋に無理強いさせられてきたわけだからして。でも、経営層とかは結局自分の利権しか考えないヤツとか、天下りしてきた役人が居座っていたわけでそいつらが会社を食い物にしてきたとはいえる。なんか航空会社の社員でも、国民に対しても加害者である経営層と、たんなる現場社員とでは全然責任が違うと思うんだがどうだろう?。
いや、なんか機内食の有り無しで国内の航空会社の構造腐敗問題がわかるなんてなんかヘンな話ではある。海外に出てみると顕著にわかったりするもんだな。それにしても冒頭の婚活スッチーは、そりゃスッチー自体の問題だろとは思うんだが。