アタックNo.1 第72話 沖縄から来たアタッカー

 デコの声、どっかで聞いたことがあると思ったら、オモッチャマ桂玲子なの?。
 しかも対沖縄戦はこずえ・みどり・真木村・ナカ・石松・デコの同学年編成だし。しかし途中でいきなり実写画像が出たからビックリしたよ。映っていたのは沖縄の伝統的民家なのか、なんか哀愁を誘う。走っている車も時代を感じさせる。魔文仁という表記だったが、沖縄最南端というからには、沖縄戦の激戦地摩文仁の丘のあの摩文仁だよな。
 しかし、ナイーヴな問題を辻真先を使ってよくも描写しましたね…。沖縄応援団の声がやたらはっきりしていたが、これは当時WWⅡの傷跡生々しく残る中、まだ米軍占領下にあり、しかも北爆のB52が沖縄から飛び立っていたヴェトナム戦の最中。実写の部分でも基地反対の横断幕は裏返しにしてはっきりと見えない配慮がなされていた。
 ふと沖縄と聞いて思い立ったのが、私が愛したウルトラセブンというドラマ、あのなかで脚本化が沖縄出身で、放映終了とともに沖縄に帰っていくという描写があったよな…と思ったら、その脚本家は実在し、円谷プロを去ったのがこのアタックNo.1の放映開始時の1969年のことらしい。
 なぜ沖縄にキャシーが来ていたのか、そしてなぜキャシーがわざと負けるようなことをしたのかがちょっと強引ではあったが、ゲストエピソードの流れとしては順当であった。まぁキャシー自体が勝ち負けよりはバレーによる人間関係を重視するようなキャラだったので、割と納得しやすかったというのはあるかもしれない。
 伊佐原の嘆きも思い込みも、そして憑き物が落ちたような〆も、どれもこれも気を抜く間もないほど緊張感を持続して視聴してましたよ。伊佐原の姉も泥棒扱い→裸で身体検査とか言っているが、本当のところは北ヴェトナムのスパイ調査だったんだろうなと想像する次第。