夜桜四重奏 第3話「ソノカクゴ」

 再会はwiedersehenだったっけ?。
 サブタイ通りの内容。今までそうであったわけでもないんだけど、絵柄からはのんびりかな?と思わせておいて、結構重たい内容。悲劇的に演出するには、もっと犬との好意的コミュニケーションを積み上げておくんだろうけど、どうだろう?。ある程度こだわりがあるように見せておいて、実はいつでも切れるような関係性であったと読み取ることも出来るんだけど、まだ3話。言い切るにはちょっと強引過ぎるだろう。
 アジールの維持とはいえ、住民自身の自治意識が結構低いように見える。妖怪たちが外界の差別を逃れて桜真?町に住まわせてもらっているぐらいに考えてくれればいいのに、今のところあんまりそういう描写でもない。ヒメがまだその域に達していないと見るのはまぁ当然なんだが、他責的じゃぁな。ただ、甚六は見守りポジションなので、諫言役といったところだろう。
 秋名が処理を買って出るのはクァルテットがうまく運営できているってことかな。たしかに筋論的に言えばヒメが処理すべきだが、そこらへん臨機応変に動くのは同僚としていい関係が保てているのだろう。仕事の押し付け合いでないところがまたね。
 うーん、やっぱこれ人気無いの?。仕事をしている身とすれば、これは絶望的状況をなんとかやりくりしている組織の活躍そのものなんで、結構共感できるのだが。世の中キレイ事では動いていないんだけど、外面はキレイ事を保ちつつ、水面下でもがいて処理するって、やっぱやったことがないとわかんないのかな?。外部の協力が求めにくいってレヴェルじゃなくって、ともすれば足を引っ張ろうとするようなのが周囲にわんさかいるとね、そりゃ堪らんですよ。しかも今のところキャラはほとんどぼやきもしないんだろ?。でもちゃんと世の中の不条理を理解はしているらしいし。ある意味現場で格闘する公務員*1のメタファーだよな。

*1:民間でも福祉などのセクター