夜桜四重奏 第10話「イバラミチ」

 街を守るより世界を守るほうがって、どういう意味なんだろうな。
 うーん、次の次で終わりなんだよな。てっきりギンを助けてハッピーエンドなり、町は救えたがギンは助けられませんでしたENDかと思っていたんだけど、そう単純な話でもないのか。結局身内びいきで事態を悪化させるってのは今の日本の状況と同じではあるが、その身内びいきが自民党ほど露骨かと言われればそうでもないし、元老院の思い切りのよさは今のボケ老人層にはない決断力だしで、なんとも微妙な感じだ。土地神の公平さも今の日本には無いものだしな。
 なんかあいもかわらずヒメはグダグダだし、かといってヒメの周囲を固めるスタッフが未曾有の危機を乗り越えられるだけの実力があるとも思えずで、これまたなんとも判断がつかない。町を運営するスタッフがいわゆるお助け隊みたいな仕事をしているところしか見せておらず、町の外側とどんな関係性を持ち、町民を食わせていくなり町民が食っていくだけのシステム作りをしているところがわかんないので、どうも表面しかなぞってないような気がしてなぁ。
 で、どうも元老院がヒメたちに期待していた円神からの防御はからっきしだめだし、で、町民がそういう情報から遮断されて無邪気に町長を心配しているとか、やっぱ違和感感じまくり。ヒメたちがギンを助けたいという想いはしっかり描写されているんだけど、町を守りたいという気持ちを表した描写はあんまないというか。むしろ元老院の苛立ちに共感もするし、土地神がそういう彼らの未熟さを見抜いて敢えて手助けしないということなのであれば、それも納得というか。で、ヒメたちの成長のためにたくさんのものが犠牲になるんだよね?。と考えてみると、若者批判もしくは意識改革モノとして見るとそんなに悪くないのかも。