RD 潜脳調査室 第7話「手と手で」

 ペットごときに。
 犬との深い関係がわかりにくかったんで、今一ノれなかった。精神構造がどうなのかもわかんないのに、同化してしまえば対等になれるなんて、むしろおこがましいと考えるべきか。っつーか、ペットに耽溺する人は、同じ時間を過ごすだけの金銭的・時間的余裕がある人なんで、そういう恵まれた条件だからこそ深い関係を築けるわけで、なんか贅沢な話だよなと。やっぱ食ってく手段を持ち合わせていなかったら、絵に描いた餅だろうに。
 ある意味ペット愛好者の病的な部分を描くことに成功はしているものの、かといって叩くわけにもいかず、持ち上げるわけにもいかずで、中途半端な気がした。わざわざ取り上げなくてもいいだろうにとは思うのだが、現代病理の一つであることに変わりがあるわけでもなく、同化とまではいわないまでも精神の安定状態を動物と共有できるかも…という、いかにもありえそうな設定も悪くはないんですけどね。