Master of Epic The Animation Age 第12話

だいたいの部品

 ワラゲッチャーⅤはギャングエイジ?。
 10本もあったとは思えないほどであった。一本平均3分もないはずなんだが、急いで話を終わらせようとするような雰囲気はあまり感じられなかった。なんでだろうな?。ワンダフルワールド マスター オブ エピックが強烈な社会風刺になっていて結構感心した。
 正直初めから期待しないで視聴していたのだが、そういう気持ちだったせいかあんまり失望することがなかった。実験的な要素と言っても、話を小分けにしたぐらいで、個々の話自体は練りこみが充分だとは言えないし、かといって時々光るものはあったしでなんとも結論のつけようがない。もともと同人アンソロジー風の作りと言ったほうがふさわしいかと思っていたが、特にそう言わなくともお笑いバラエティーの形式ともいって良いのでは?。ワラゲッチャーですらそうだが、話に連続性を期待してはだめで、かとってレギュラーと思える顔ぶれの特徴づけはなされているので一見さんはお断り風味ではあった。ゲーム要素をアニメに取り込んだことによる広がりというものは特に感じられなかったかな。
 ゲームの宣伝要素としては、特に強くひきつけられるというほどでもないのだが、では「アニメのこの場面はゲームではどうなってるの?」という部分がなかったわけでもない。MMORPGは一度もやったことはなく、かといってコンシューマーでルーチンワーク主体のRPGはやったことがあるので想像できる部分もあるのだが、そこらへんワンダフルワールド マスター オブ エピック 〜その2〜に述べられたところなんだろう。たぶんパーティーにどれだけ面白いプレーヤーがおり、そこでどれだけ楽しめるかがミソだと思う。むしろわけのわからない行動をとるプレーヤーがいたほうが退屈しないのだろう。それを述べたのが前説ならぬ後説(というより全篇において)なのかな?。MMORPGの魅力を充分引き出せたわけでもないが、かといって描写として悪くはなかった。
 何度も繰り返すようだが、気負いがなかったためか落ち着いて視聴が出来たと思う。ミーナが敵意剥き出しで視聴し始めてしまったのに対し、コレはダメならダメで次があるさぐらいの気分。で、そんなに退屈はしなかった。正直アニメ視聴をしている人にお勧めも出来ないし、この作品をネタに盛り上がることもきっとできないだろうが、馬があわないというほどでもなかった。ちょっと甘めだが、マイナス無しのおもろということで。