吉永&ひまわりっ

 の比較をしようと思ったのですが、どうもアテが外れそう。まぁぶっちゃけ吉永さんちのガーゴイルは詰め込み過ぎで感動を強いられている感じがするけど、ひまわりっの方はむしろゆるゆるに作ってあって背景・すき間に手の込んだ作り込みが私の好感を呼びました。今のところ軍配をひまわりっにあげたいと感じてます。スタート直後は吉永さんちのほうが断然リードだったんですけどね。
 さて、ひまわりっはどうも背景が練られているらしいと感じて、それこそ今回でもわざわざクローズアップされていた「忍びの者 たち」をようやく検索しようかと思い立ちました。まぁ市川雷蔵の「忍びの者」が出展なんですが、どうもひまわりっの中で第何話というほど話数があるものかと疑問には思っていたのです。どうも市販されているのは今話にもあった通り5巻のようですね。で原作は村山知義
 まぁ私なんかがつべこべ言うのはどうでもよくて、リンク先http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0929.htmlを見てくれって話になるんですが、ひまわりっの「忍びの者 たち」中であれほど「ご主人様」といっているのがかなり皮肉に思えてきます。スタッフは当然この話を踏まえたうえでこの作品を作っているのだろうけど、これまた無邪気にひまわりに「ご主人様のため」と言わせているのが空恐ろしい。そもそも忍者というシステムからして閉塞感と無茶な抑圧感がありますし、そもそも忍者社会だけでなく日本社会にそれらは背景として存在しているというのがまた…。高度成長期をもちあげる人も居ますが、その時期にだってサラリーマンは使い捨てにされていたということですし、また「抑圧もするけど生活の保障もする」という終身雇用制度から「生活の保障」を抜き取った制度に移行しつつある現在だからこそ通用しそうな背景ですなぁ。今んところ日本が全体としてまだ余裕のあるときだから何とかなっているけど、経済封鎖(というより資源供給が断たれる)にでもなろうもんなら阿鼻叫喚図が描かれそう。ひまわりっ!も見かけはほのぼのしているけど、なんかおどろおどろしたものが背景にありそうで、これまた目が離せない作品になりつつあります。