かりん 第3話「幸せって 恥ずかしい」

 やっぱりかりんの噛み付き行動の正体は贈血?。
 なんだろうか?。設定も考えようによってはうまいとも感じられるし、追い込みが足りない*1ような気もする。まずかりんの不幸に反応するという属性は雨水家とのしがらみにおいてうまく作用している気はします。これから雨水くんとのラブコメを描くのでしょうから、かりん自身が雨水くんを幸せにすることで血のうずきを解消&普通の女子高生でいたいという願望の達成ができることが設定の妙だと感じます。雨水くんとケンカをしようものなら血がうずき、かりん自身が関係改善のため強制的に努力させられるという展開にならざるを得ないのでペアリングの説得性が強まるワケです。かりんが雨水くんを幸せにしてしまうと、かりんの血は雨水くんよりもっと不幸な人間に反応して浮気をする展開にもなるだろうし。しかし兄が言う通り不幸な人間は世の中にたくさんいると考えられ、なぜその中で雨水くんがピックアップされるのかがまだまだ弱い気がします。もしかして不幸に反応するという属性がダミーで、雨水くん(家)に反応する本当の理由が隠されているかもしれないのではありますが。でもそれは今のところ薄いかなぁ。
 あと、雨水くんに反応して血が増えるのはいいんですが、贈血(吸血ではないと仮定して)するのは誰でもいいんだろうか?。第1話ではサラリーマンに第2話では雨水母にしているのでどうなのか判断材料に乏しいです。しかしサラリーマンも雨水母もかりんの噛み付き以降すっきりしているので、かりんの行動が不幸感を和らげる効果はあるっぽい。
 前半かりんの血が雨水に反応したことから考えると、雨水自身の不幸は母の不幸感が和らいだぐらいでは解消されないようです。というか母の高揚を訝しがっているし。むしろ雨水が弁当を食ってかりんの血がうずかないってのはどう考えたらいいのだろう?。雨水の不幸感って物理的なもんなんだろうか?。それとも弁当を貰ったということで人の好意を感じて不幸感がやわらいだんだろうか?。
 実は発想はかなりいいと感じております。今までの展開でもいろいろ考えさせられますし。話が進んでいろんな可能性が排除された結果、なぁんだという結末しか残らないことも考えられるのですが、まだまだ(たった3話だけど)期待して視聴しております。

*1:描写をどっちつかずの状態にしておいて、徐々に明かしていくという構成かもしれないのですが。