のんびり農家#3

 人口が一気に増える話。やっぱり人類発展史みたいな感じ。しかし今回加入した天使族のヒト(www天使か~)、主人公のヨメを追っかけてきたという任務があるはずなのにそれを放棄して仲間入りとか雑過ぎね?。と、エルフ族が加入した理由、数日前に原作を漫画化した作品のバナー広告をみたばっかなのだが、確か繁殖が目的とか書いてあったような…。ヨメが体が持たないってのは昼間の農作業だけでなく夜のお勤めもあってのことだと思っていたが、どうもアニメ版はそのへん色気要素は排除してるのかもしれん。
 あと塩はいただけないなぁ。欧州と違って日本に岩塩鉱床がないのは、仮に昔岩塩鉱床が生成されたとしても、それが少しでも露出してしまえば日本のような雨が多く高温多湿だと流れてしまうからで、塩が手近なところに落ちてるとかちょっと雑過ぎる。木が生えてるんだから降雨はあるハズで、ちょっとご都合主義すぎ。
 今回エルフ族が作った集合住宅、なんか合掌造りの白川郷のようなシステムっぽい。もともとこの作品がハーレム構造を目指してるのだから、女だらけなのはやはり御都合主義的なのだけども、仮にエルフがそれぞれ子供を持っていて各部屋で子供と一緒に暮らしてるとすると、まんま白川郷の社会システムそのもの。
 パンは良かったな。てっきり窯で焼くのかと思ったらまだ窯は発明されてない段階らしい。露天環境で直火でパンを焼くとなると、固まりにしてしまえば中身まで火が通る頃には外側が焦げてしまうので、なるほどあのような焼き方だと短時間に均一に火を通す問題は解決だわ。原始的なパンの焼き方はああだったんだろうか?。
 次は灌漑やね。今はまだみんなが農作業をやってる段階だけども、そのうち農作業が分業化され生産が効率化すると、職業として分業体制が整って、支配者階級と労働者階級に分化する段階になるけど、それがいつになるか楽しみ。


砂糖林檎#3

 主人公が災難に遭って、品評会に出られなくなるかも…の巻。うーん、よくわからん。作品を奪って逃げたバカ息子だが、主人公と結婚するのが目的なのか、それとも作品を盗むのが目的だったのか。これだとバカ息子の専属妖精がウソをついたので間違いなさそうだが、それにしてもあの小さな妖精が樽の中に入った砂糖をごっそり盗めるものなのか、なんか最初っから胡散臭い話なんだけど、そのへんの主人公の思いが全然示されないので判断に困る。
 クリエーションとは何か…みたいなのもなんか唐突。そもそも品評会とやらが創造性を重視してるのか、それとも技術力が示されたら良いものなのかさっぱり示されてない上に、終わりの方では主人公の作品が酷評されたことの意味を彼女自身が気にする様子だったのだけども、品評会が創造性を評価するというのがわかっていたのなら酷評されたときにミノムシになってはいけないし、それでも主人公が母親のアイデアノート通りに作品を作っていたのだから、おそらく彼女はそこまで求められるものだとは思っていなくて、それでなおあの酷評に何かしら心動かされるものがあったとみるべきだが、物語が丁寧に要素を積み上げていくような構成になっていないので、どうにも錯綜してるように見える。ただ、今混乱しているように見えても、エピソードの〆でそれなりに形になっていたらそれはそれで構わないので、現段階では何とも。
 次号予告の止め絵を見る限り、あのバカ息子が盗んだ作品を自分の作品だと偽って提出して…みたいな流れのように見えるがどうなるか?。
 ヒキの、馬車を取られただけでなく命の危機にさらされて、それでも尚戦闘妖精に馬車を追いかけろと叫ぶ主人公と、それを無視して主人公を守る戦闘妖精が、今まで散々命令だのお願いだのでダラダラした関係だったのがスッキリ象徴的に関係性が整理されていて、これはなかなかよかったな。なぜかここだけさりげなく自然に示されてる*1んだよなー。


メンテ後の新章を読了。

 なんか忍者モノのほうはメインシナリオがとっくに解放されてるけどなんか読む気にならんのが不思議。で、変身ヒロインモノが第二部になってがぜん面白くなってきた。今回は敵が本性を現すという流れになってしまったんだけど、主人公側にも敵側にも正義の味方メンタリティのキャラがいて、敵が動画投稿サイトを利用してイメージアップを図ってくるという流れになってた。まぁそうでなくても主人公側には面倒ごとは御免被るな小市民的キャラがいてこれはなかなかという印象。
 しかし今回やはり子供の能天気な行動に振り回される展開があって、どうにもストレスが溜まる。今回のシナリオでは、避難命令が出てるのにかくれんぼをしてた子供を救出するにあたって、主人公側のキャラがピンチになる、敵側のキャラも躊躇して自分が破滅する結果になるという顛末だったのだけども、忍者モノも子供を助けるという展開がよくでてきてどうして好き好んでそういう話立てにするのかよくわからん。
 弱きを助けというのが底流にあるから、子供を助けるというのはわかるんだけども、18禁なのだからサービスは大人がユーザーであることは大前提で作ってあるわけで、そこで日曜の魔法少女アニメだとか特撮のように、ヒーローが子供を助けるという筋立てにする必要がない。ただ、主人公は大体若者から青年あたりが設定されているから、「大の大人が年少者に助けられる」という構図は割とみっともないというのはわかる。子供が救われるからには子供が危険に陥っていないといけないが、いくらエロベースのサービスとはいえ子供が性的暴力を受けるという展開にすることはできないし、ならやっぱり被害者は大人にした方が無難と思うんだよねー。
 あと、個人的に違和感があるのが、やはり子供が愚かな行動をとるというところ。これ、前近代だと子供も貴重な労働力だったし、なら厳しい食糧事情を考えたらバカな言動はとらなかったはず。近代に入っても、先の大戦で合衆国が都市の爆撃をすれば一般市民は逃げ惑うしかなく、戦中の話を振り返ってみても、子供も事態の深刻さに必死で逃げ惑うしかなかったはず、なのに、今回街が非常事態で避難誘導もなされているのに、それを無視してかくれんぼwwwとかなのよ。
 なんつーか、前近代では農村で飢饉でも起きれば共同体にとって生産力に寄与せず、無駄飯喰らいでしかない子供は真っ先に口減らしの対象として、例えば生贄として捧げられてたりしたわけだが、近代はそういう状況を不憫にも思い、工業の近代化によって蓄えられた富を子供の安全に使ってきた。それ自体は正しいのだけども、だからといって子供が我儘放題に振る舞ってよいわけでなく、前近代と比べて社会によって比較にならないほど途方もないコストを払ってもらってるのだから、いかにも純真無垢な子供の精神は大人が平伏しても尊重すべきとか何言ってんの?でしかない。
 ただそういう、社会に育ててもらってるのにあくまで子供は子供自身社会的に未熟であっても自己決定権があってその夢や未来を、大人の安全や権利をないがしろにしてまでも尊重すべき…というのを疑問視させる狙いがあるのかもという可能性が無きにしも非ずなんだよな。現代日本の学校が、もう中堅校あたりから動物園化して崩壊してる現状、いくら外形的に正義とは子供を助けるべきといっても、本当に彼らを優先してシステムを組んじゃったら、学校だけでなく社会全体が壊れるんじゃね?、正義の味方は子供を助けるというフォーマットに従えば、いずれ間接的にその子供に殺されるハメになる、それでも理念を考えたらそうせざるを得ないのが正義の味方の辛いところ…という主張が隠されている…のかもしれんのだけども、正直そのようには読めないんだよなー。
 まぁ難しいところで、シナリオライター自身は庶民が社会システムを食い散らかす現状を決して良いとは思っておらず、スパイスとしてそういう部分を混ぜ込むんだけど、注意深くその要素は顕在化しないようにしてるということはありそう。第1部でもメインキャラが庶民に非難されるシーンはあったし…。

*1:戦闘妖精にしてみれば、馬車を追えば雇い主の命令に従ったという形にでき、雇い主は死ぬのだから悠々と帰って羽根を取り戻して自由の身になれるので。

利便#3

 袖の下役人を斬る話。まぁやっぱりこれは過去の話ではなく現代の汚職政官財の話だよね…という。役人に商人が袖の下を渡してるから役人の方が上かと思いきや、その商人はアヘンの取引で庶民を廃人にして莫大な富を得てるわけで、それは汚職自民盗代議士に賄賂を渡して税金を横流ししてもらってる構造と一緒というか、むしろ汚職自民盗の方が悪質ジャネ?という感じ。まぁこのへんは昔の時代劇と同じであって、悪代官とかやはり当時の政官財のメタファー(プロレスの悪役も同じ)だったわけで、そのへん意図してやってるんだろうなという。
 一人でも敵を多く倒した方が部屋を独占という賭け、てっきりどちらかに軍配を上げるのかと思いきや、三方一両損をもってくるとは…。こういう、ストーリー上の小粋な計らいもちょっと引き締まる感じはする。

トモちゃん#3

 部活関連でキャラが絡むのと、デートネタ。前回加入した金髪がいい調味料となってギャグとして一段面白くなった感じ。こう、あくまで主人公の二人が軸で、他のキャラは添え物…というよりは、主役の誰かが絡むんだけど、基本レギュラーメンバーから任意でキャラを選んで、その臨時的なチームでコントをやるって形式がコメディとしてキレがあるって感じ。
 しかし童謡クイーンの動画を見せてくれと駆け寄る姿、まぁ結局笑いものにするつもりではあるんだろうけど、状況を楽しみこそすれ小バカにするわけではないんだろうなという関係性がなんともほっこりする。まぁアドバイスの報酬としては順当だよねーみたいな。
 うーん、ネタとして新鮮ってわけでもないんだけど、かといっていつものラブコメかぁというマンネリ感は今のところなく、何のかんの言って楽しく視聴してるかなー。

いつ海#6

 護衛作戦に従事し、とりあえず敵潜の攻撃を撃退する話。史実でいうところのヒ87船団と北号作戦。参加艦はほぼ一緒だけど、主人公の参加した作戦は史実では輸送艦であるタンカー群は壊滅、そのおかげで戦闘艦のみで行う北号作戦が実施という流れなので順番は変えてある。いせひゅうが「今度は」とセリフで言ってたから、史実でどうなったのかは彼女たちには既知で、そのリベンジとしてこの話があるという形のようではある。ちなみに龍鳳と出会った時、主人公が嫌な顔をしてたのは、史実で龍鳳が輸送してた機体が特攻機だったから。
 うーん、正直なところ今回の話はバトルとして地味な割に個人的にはそう悪印象はないんだけど、こういう形式って歴史改変型転生モノなので、ご都合主義以外の何物でもなかったりする。セリフ少なめのシナリオは相変わらず好みではあるんだけど、史実を知らない勢には説明不足過ぎて何やってるかポカーン状態だろうし、今回ゆっきーの腹痛騒ぎ(これも雪風が機関故障で作戦参加できなかった史実の反映なのだが)も見ていてツラいものがある。史実では失敗した作戦を、この世界では成功させるというのも正直よくわからん。それで戦況が好転したわけでもないだろうし、着々と日本が滅亡してるのは戦略的には史実通りなんで…。現場がいくら奮闘しても戦略的には無意味で、そもそも開戦したことが間違いだし、どんどん負けが込んでるのにそれでも戦争を継続させてる指導者層への批判とも思えないんだよなー。
 いちおうこの一話中にカタルシスが織り込まれて話として整ってたのと、ゲームのイベントではほとんど出番がない海防艦に見せ場が用意されていたのはよかったんだけど、それも個人的な楽しみ方の範疇だしなー。しかしこうなると、本当に坊ノ岬やるだけの尺が残ってなさそうな気もする。次は別の作戦やるみたいだし、あと2話分しか残ってない。
 しかしこれだと、時雨が参加した作戦を、彼女を狂言回しとして数珠つなぎにしたオムニバス形式と見てよいのかな。まぁそれだと時雨が参加しなかった坊ノ岬はやらなくてもよいということになるが…。史実では失敗した作戦をこの物語では成功させる、しかし史実で沈没した艦は除隊という形で物語から退場はさせるが例外はあるってことかねぇ。やっぱりこの作品の持つメッセージ性が見えてこないというか。

Y-KAZEちゃん「引いた」

 昔話モノ、追加されたらY-KAZEちゃんを…と考えていたのだけども、レイド(ユニゾン)で来たのは新規追加のユニット。もう前回のコラボキャラは来ないのかと思いきや、それもほどなくガチャに実装されたので、ハテ、どちらにしようかとしばらくまよっていた。

 新実装分はパーティードレスver.というやつ。勿論新しい方がステータス数値は大きいのだが、やはりスーツは着ておいて欲しいのと、専用武器がパーティードレスver.のほうは扇子になってしまうので、これも本家の武器が良かろうと思い、やはり前回のユニットにした。
 いつも石で引くときはちっとも来ないのに、今回は100連時と110連時の二枚。やはり古いユニットだと優遇してくれるんだろうか?。ちなみに今回は★5キャラは3枚しか来なかった。うち2枚はY-KAZEちゃん2枚、もう一枚は既に持ってるユニットの被り。100連時でやめなかったのは以前述べた通り、150連引いて溜まるポイントで他のユニットと交換できるから。初期のうちに引けたら撤退しやすいけど、ある程度引いてしまったら交換できるまで引くか…となるわな。ちなみに交換したのはR子。これでアスカ、Y-KAZE、R子、きらら先輩、イングリッドの5枚でパーティーが組めることになる。
 ちなみにイベントシナリオ、過去の分は一日5回限定で読むことができるようになってはいるが、コラボイベントに関しては版権か契約の問題か読むことができない。…のだが、今回のイベントでは過去のコラボイベントシナリオがいつでも読めるようになってる。なんか今回のより前回のシナリオの方がよい。といっても、基本こっちはおふざけストーリーが主だからなぁ。
 まぁ今回は石で引けて驚いた。★5の排出率は3%だし、3%といっても★5キャラは300体以上いるので、基本的に目的のユニットを引く確率は、各キャラ同率だとして一万分の一未満なので、引ける方が稀なんだよな…。

とんでもスキル#1・2

 異世界食堂系の転生&メシもの。またか~とも思い、実際中身は先行作品とそう変わってもいなんだけど、悪印象はない。なんつーか、表現しにくいんだけど、描写力というか臨場感みたいな、「自分がその場に居合わせてたら受け取る感覚にリアリティがありそう」って感じ。干し肉とか固いパンしか食ってなかったら、確かに主人公の提供する飯がウマくて仕方がないだろうなというところとか、でかワンコに会ったらきっと自分も驚きながらもワクワクするし、恐怖感も共存するだろうなというそういう複雑な状況や感情をうまく表現してるという。そのへん未知なる体験に対しての躍動感が凄いというか。
 感想は書きにくいんだけど、毎回感想にこだわらず気づいたところはUPしていく感じになると思う。

氷属性男子#1~3

 物の怪&新社会人要素のラブコメ。うーん、視聴してる最中はほっこりもして退屈もしないんだけど、終わってみたらそう大したことを言ってるわけでもないんだよな。男視点でも女視点でも相手を尊いとしか言ってない。なんでこの職場こんなにキャラ達に甘々なの?という感じはあるのだけども、理想の職場という提示だろうし、あくまでラブコメの舞台として最適化した結果だろうから、そこにツッコむのは野暮だろうしな…。
 一瞬、こんなに新人に甘いのは、過去に企業が疑似共同体として機能してた時代には、会社というのは新人サラリーマンにヨメとの出会いの場を提供する役割も持っていて、結婚すれば一家を養うだけの給料も提供してた…と思わなくもなかったんだけど、この職場だと寿退社は必須のようにも思われなくて(ただ、結婚して夫婦で働く描写はしないからその時点で物語は終わりそうだが…)、やっぱりそのへんについてはご都合主義的な設定なんだろうなとは思ってる。まぁ別に夫婦で雇う職場が現実にあってもおかしくなくて、結婚後は扶養手当は子供だけ、その子供手当も旦那が貰ってたらヨメには出さないで十分なんだよな。産休でもそれで復帰後のキャリアに傷はつかないけど、旦那が働いてるから産休手当はなしとか。まぁそのへんも作品で描いちゃうと興醒めなんで、ひたすらいちゃこら描写で終わるとは思う。

防振り2#2

 新階層探索もしくは紹介の巻。個人的にバトルシーンだとかスキルがどーのとかはどうでもいいんでそれに尺が割かれてるのはイマイチ。主人公がどんなスキルを持っているのか前回と合わせて復習する機会にはなったけど、おそらく原作通りの展開だろうから、思い出すための機会という要素はないだろうしな。
 これからの社会はこういう風にあるべき…みたいなメッセージ性を毎回仕込むわけにもいかんだろうし、そうそうネタもないだろうから、そのへんどう捌きながら話を進めていくのか課題はありそうだよね。

陰の実力者#16

 武芸大会予選終わる&縦ロール姫の逃亡続編。縦ロール姫、逃亡中に胸を抑えてたとか、悪魔憑きにされそうになったってことなんだろうか。
 つまらなくはないんだけど、面白いというには突き抜けが足りないと今までもやもやしてたんだけど、これ、真面目にギャグをやるって構造がアキバ冥途と同じなんだと感じてきた。あちらはギャグをギャグとして視聴者を笑わそうという行動をキャラが取ってなくて、こちらはいちおうギャグなんですよというわかりやすさがある。ただ、これはギャグなんですよと提示しきってしまうとお約束馴れ合い展開になるから、メタ構造と勧善懲悪要素を混ぜ込んでバランスを取ってるのね…。どうも今回でその辺に合点がいったせいか、この作品を素直に面白がれるようになったという感じ。

auo#2

 昔コテンパンにやっつけた商人の息子と再会し、まーたひと悶着ある話。ようするにハイランダーとかいう特権階級は合衆国のことだろーみたいな。再会した悪役はさしづめ日本を売って合衆国に取り入ったアベとかケケ中とかそういう一味とか。現実社会とのリンクは自分も重要視する要素の一つだったんだけど、この作品はもうちょっと一般化してくれるとか、あたりさわりのない悪役の方が主人公の天真爛漫さが穢されずに済むのになーとちょっと無茶振りっぽいことを思わなくもない。
 しかし、こうエクスキューズがうまいというか、それでも主人公を可愛い少女にするためのこじつけに過ぎないわけだが、神が主人公をナゼ女に転生させたのか理由が示されていてちょっと感心した。母親に言わせてたのがそれだが、男だったら人のために尽くすよう期待もされ、ノブレスオブリージュを率先してるような貴族ならそのように育てもするし、個人的にはエーテルだとかマナだとかはどうでもいいんだけど、男でルーンが刻まれて*1しまえば本人の意思関係なくそのように生きることを強制されてしまうから…という筋立て。女だとあの世界ではまぁ西洋前近代っぽく女にはそういう生き方を強制されることがまずないということだろうし、主人公は中身が男だからってのもあるんだけど、女が責任を負わない社会だからといって女に許された特権を行使するのではなく、騎士見習いとして男女関係ないふるまいを心がけてるというのもポイント。男女平等というのを言語化しないで、あくまでそれを主人公は内面化してるというのが説教臭くなくてよい。
 シナリオも、複数伏線を張って、次回その回収をするみたいだし、なんか個人的な期待度がホップの次にステップアップした感じ。

人間不信#2・3

 パーティーを組んで軽い仕事に、赤トカゲちゃんの過去。ん~、#1の印象とはガラッと違ってきた。この作品のテーマがタイトルの「信用」ということで、それに関して丁寧に描写してる。世界を救うとかあるから、もっと大層なことをやるとか、大げさな展開みたいな予感がしてたのだけども、各キャラの抱えてる問題を一つ一つ解きほぐしながら話を進めていくのはなんかほっこりする。
 「一人メシ」の人とのエピソードが割とグッときた。最初はまた騙される展開か?とスゴイ不気味だったんだけど、人と人とは対面しなくても伝わるものがあるというのがひしひしと迫ってきてこれまた暖かいんだよね。
 しかし結局のところ、これもマネジメントの問題だよねーという。創業者が自分のすべてを投じて起こした会社ならともかく、雇われの身で社長に出世したり、管理職をやってる今の連中のうち、未熟なものが人の上に立つから組織がギスギスして人間や社会を壊してるんだなーというのが伝わってくる。
 ここまで視聴すると、結局のところ世界を救うというのは確かに物語上の大きなミッションにはなっているんだけど、それはメインキャラ達が組んでるパーティーが目的集団であることを示すためのギミックであって、彼らが実際に世界を救うかどうかはどーでもいいんだろうなという気がする。
 戦後しばらく日本の経済成長を支えた企業群は、日本全体を富ませるための庶民にとっては疑似共同体だったのが、今やもう一部の特権階級を富ませるための装置と成り下がって(まぁ戦前の企業もそうだったのだが)、今や社会を壊す困り者なので、もう一人一人が今一度協力して社会を支えるためにどう共通認識をもって協力し合えるか?という意味で、割と今のサブカル作品は試行錯誤や疑似モデルを生み出し続けてるんだろうなという感じ。ただ、弱者の間でいくら現実味のある理想的な解が得られたとして、上級国民が既得権益を手放す筈がないんだよなー。

久保さん#2

 ヒロインが主人公をストーキングして家にまで連れ込む話。まぁなんて事の無い話なんだけど、この濃密な時間…。普通に過ごしていたら決してその時間を意識することなく見過ごしてしまうようなひと時を、じっくりと堪能してしまうとか何とか。
 OPの、vo.花澤香菜、サビで高音が良く伸びる伸びる。ちょくごのフレースの〆は若干外し気味だけどそこはうまく編集で隠してるという。で、あくまでキャラが歌ってる風に演技も入れてるからねぇ。仕事でここまで求められるの、本人が楽しんでやってないのなら地獄だよな…。
 ED映像のパステルな色使いの水彩画風、これがヤンジャン連載とかちょっと信じられん。しかも止め絵かと思いきや、一瞬口パクしたりして細かいのなんの。

*1:実は結果が出るまで、あれはルーンを刻まれてしまうフラグだと思ってた

テクノロイド#2

 前回知り合った少年と共同生活をする事になる話。うーん、なんかしんどいストーリーやな。女が男向け萌えアニメを見たときにこういう感覚なんだろうか?、それにしても…って感じだが。なんつーか演歌歌手が地方巡業でやる歌謡ショーで、歌手本人が主役を務める時代劇のようなスタイル。歌謡ショーはあくまで歌手を際立たせるための猿芝居なので主人公が最終的に勝つのは誰にでもわかる作りになってるし、観客もそこで主役が途方に暮れる展開など望んでないから、それで満足するならそれでいいんだけど、コレ、いちおうオリジナルアニメなんだろ?とは思う。
 というわけで、結局のところこれはかなりターゲット層を広くとったというか、ジャニーズ系アイドル好き小中向けみたいな雰囲気。こう、ストーリーにヒネリが全然ない単調なオリジナル企画に喜んでスポンサーになる所はないと思ってるので、これも恋愛フロップスのように途中でどんでん返しみたいなものが用意されているんだろうなという予感はする。今回の話でも中盤からアンドロイドと少年の距離が詰められていく展開は陳腐そのものなんだけど、かといって人間とロボットが溶鉱炉に落ちていくミステリー部分は全然先の展開が読めず(歌謡ショーレベルの脚本だとそういう部分もわかりやすく作ってあるので)、アンドロイドとの交流&ステージの部分と、このミステリー部分のシナリオはいちおう並行しているけど出来が違うのはさすがにわかるので。
 ヒロたるがちゃんとヒロインとアイドル二人のそれぞれの成長と、仕事をビジネスとして割り切って取り組む姿がそれなりに対照的に示され、中盤以降少々勢いが衰えるものの、基本視聴者が面白いと思うほどの熱狂を維持して走り切るだけの出来ではあったから、やろうと思えばそこまでシナリオを詰め切ることができるのに、あえてそうはしないで、上記の通り、この作品が対象としてる層にリーチするために最適化した結果なんじゃなかろうかとは思ってる。

あやトラ#1・2

 忍者と性転換要素の矢吹健太朗原作漫画のアニメ化。まぁ矢吹健太朗節だよね…という。矢吹漫画といえば、あんまり大きなテーマに沿って話を組み立ててるというより、エンタメを前面に押し出しながら、テーマは細切れに主張するって感じのように思われるので、これもそんな感じかなーという。今回主人公が男に戻れなくても猫だるまを消滅させるという決意を示したことで、正直物語は本当は終わってるんだよなーとは思うから、今後はいつもの矢吹お色気路線がダラダラ続くんだろうなとかそんな感じ。
 細切れ要素についても、例えばヒロインは平和ボケ能天気日本人のメタファーなんだろうなとかぼんやり思ってるんだけども、そう断定するほどの根拠もないし、そういうことに注目してもあんまり益はなさそう。そういう風に、いろいろな場面で、あーきっとこのことは現実社会のこういう側面を拝借してるんだろうなーとはっと気づかされるんだけども、深入りしたところでそこから先のものはありませーん…ということやと思う。今後はLGBTネタをいろいろ切り替えて示してもくるだろうけど…それも論を立てて考えさせるきっかけにするけどはぐらかしもするだろうから、統一したなにかの主張があるのかどうかもよくわからんという気はする。
 視聴は続けるけど、思いつくまま感想を書く程度で、軽い気持ちみたいな態度になるとは思う。

暗黒兵士#1・2

 いわゆる放逐系なろう作品のアニメ化。ビリビリ制作だから大陸が先かと思ったら、講談社やPCも嚙んでるみたいで、共同企画なのかねぇ?。
 主人公の能力が卓越してるのに追放という部分は一緒ながら、真の仲間とかビステマと印象が違うなーと思ったのだけども、追放前の職場はブラック企業のメタファーであっても、追放後の居場所は過疎化した地方というところが特色なのかな。今ドキは若い娘は地元に就職先がないし、あっても魅力のある所ではないので、カネのあるところほど進学先も就職先も都市部ってのがトレンドだから、ヒロインが地元に残ってるのがオヤッと思いはしたのだけども、まぁ寂れた地方でも随一の就職先が役場だったりするから、そういう感じで残ってるような状況ではある。
 初期条件に変化があるものの、元の職場が逸失利益のために取り戻そうとするところなんぞは先行作品と一緒のようにも思えるので、今後の展開が似たようになるかもしれないという不安はあるけど、この作品も例にもれず様子見ってところやね。

長瀞2#1~3

 続編。基本前期と変わらん感じ。前期はヒロインが主人公のことを好きだと本格的にわかるまでと、それ以降の関係性安定期のバランスがとれてたからシリーズでまとまってたけど、今期デレ期だけでつっぱしるつもりなのかな?。それだと単調になるという気もするけど、高木さんのようにダラダラ続いてもそれなりに楽しめる作品もあったからそういうものなのかどうか。まぁ破局レベルの展開を見せられてもしょうがないというか、そこまで振り切るならわかれるところまでやらんかいという気がするし、そうでないなら結局予定調和でしかないんだけど、周囲にはバレバレだが、距離を詰めたり離れたりを繰り返す痴話喧嘩が魅力といえば魅力なので…。特に言及したいほどの要素があれば感想書くけど、宇崎2のように基本都度感想はナシの方向になりそう。

トモちゃん#2

 ヒロイン痴漢に遭う&イギリス娘と友達になるの巻。うーん、結局これも予定調和で終わるのかなーって感じ。ヒロインの、女の子として意識して欲しいが、相手に親友と思われていた方が気楽に付き合える。告白するという危険を冒して拒絶される可能性を考えたら、どっちつかずの関係性の方が判断を先送り出来て…と、まぁありがちな判断ではあって、それが思春期特有の行動様式でもあるから、無難な話運び。キャラが立ってるからそのへん最初は勢いで突っ走れるけど、ラブコメとしてはどうせ同じような展開だろうし、どれだけ流行の要素を取り入れたりテンポの良さなんかで読者(視聴者)を飽きさせないかが勝負なのかな?。男に視点を向けてみれば、今回毒舌娘と中学生のころつきあっていたという爆弾発言があったから、まぁ彼女と別れたから現状があるのであって、要するに幼馴染の女の子を両方試して乗り換えたってわけなので、そのへんなんか生々しくて面白いとは思うんだけども…。フツーのラブコメと思わせてチラホラホンネとかヒトとして俗な部分が見え隠れするところなんかも魅力なんだろうなという感じ。

D4DJ2#2

 6ユニットによる商店街活性化PV作成の巻。PV中にちょっと入ってたけど、ステージ動画がほとんどなく、ほぼPVシーンで終わってたの意外だった。PVの中身も、おそらく動画投稿サイトを見ればよくあるフォーマットだろうし、まぁだからこそ高校生が作ったという雰囲気は出てるかな…。
 役所の人が作った宣伝ページが昔風でワロタ。一時期あんなサイトデザインのばっかだったよね。ラストであのPVにちゃんと宣伝効果がありました…という形になっていたけど、こればかりはリアリティがあるかどうかわからん。ステージに興味がある人は、そっちの告知から流れていくだろうから、今まで役所のサイトデザインが原因でそこで足跡が途絶えたのも納得だし、PVというより、そういう動線インフルエンサー知名度に大きく依存するのでこうなってもおかしくないよねというだけの説得性は感じられる。
 現段階では6ユニットのキャラ紹介も兼ねてるとは思うんだけども、1期の3ユニットですら忘れかけてたので、とても他のキャラまで気が回らん。これを捌くのは結構大変だなーとは思ってしまうな。
 なんつーか、地域活性化とか、大抵広告代理店があたりさわりのない企画を立てて税金をパクパクするだけの第三者みたいな現状が結構あるらしいので、こうやって若者がその行動力を生かして担い手になるってのは方向性として間違ってないような気はする。が、大学進学や就職でバラバラになってしまうと継続性が望めないので、この作品の舞台が銭湯がある…ということはそこそこの地方都市で、首都圏に近いかそのベッドタウンみたいな雰囲気。なら就職や進学するにしても自宅から通勤通学圏内っぽいのはそこそこ考えられてるんだろうなという感じ。というか、DJが常駐出来るクラブがある、6つもユニットがあるという時点で、地方というより首都圏みたいな雰囲気ではある。ということは地方の過疎化とは関係ない話カモナー

神拾2#2

 なんか妬みを買ったらしく営業妨害などを受けるが撃退、2号店開店のために準備に取り掛かるの巻。うーん、やっぱ個人的には物語があんまドライブしていかないな~という印象。前回述べた通り、主人公の出世物語としては彼自身の動機がイマイチ見えてこないというか、彼が転生後のこの世界でやりたいことがこれだったの?という疑問。そりゃ街の実力者に目をかけてもらって商売を始めてみたらそれが軌道に乗り成長していくことやそれが社会貢献になることが嬉しくないハズが無いし、前途有望な店員が集まってきて彼らが成長していくことを微笑ましく思うのもわかるんだけど、こう、なんていうか、彼自身のもとに集まってくるキャラクターたちに、主人公が触発されてそれで一段高いステージに登るって感じでもないんだよな。
 今回のトラブルに関しても、こうなんでもかんでも順風満帆な展開だと飽きるから、そこに擾乱要因をもってきて退屈しのぎをやってるんだろうけども、この事件が後々主人公に深くかかわるというのでもなかったら正直すっ飛ばして先の話をやってくれても問題ないよね…。みたいな。そもそも自分がこの作品に期待してるのも激動の人生みたいなものではなく、転生後の世界でのんびり暮らす…という部分であって、大枠に関してそこからズレているわけでもないんだけど、そもそも最初貴族の危機にちょっかいかけて世俗に取り込まれる前は一人でスライム研究をやっててそれで問題なかったんだよね…、これがのんびり農家だと一人だとあまりに寂しいから犬ではなく同居人みたいなのが欲しい…という動機でもあったら、まだ人と関わり合う展開にも納得がいくんだけども、この主人公の場合あまり人から学ぶという要素が見当たらない。彼の存在や知識はこの世界の人にとっては有益だから、彼の周囲にいる好意的な人々が彼を盛り立ててもくれるし、彼を神輿として担いでいろいろ便宜を図ってくれるから、そのレールに乗っかって主人公が彼が良さげと思ってることを実行してるのであって、それも別に嫌々やらされるってわけでもなく、好意的に行動してると見えるのだけども、なんかそれは彼が彼自身の人生を主体的に生きてるようにはあんまり見えないんだよな。ただ、こういう有り方は個人的に言わせてもらえば自分の生き方に似ているので、その辺一緒に暮らしていてもどうもしっくりこない感はなんか理解できてしまえるものがあるっていうのがなんとも。でもそういう話でもないんでしょ?。
 というわけで、眺めている分にはストーリーが淡々と流れていくだけで、これはこんなもんかという範疇に収まってはいるんだけど、ホントこういう展開で最後まで走り切るんだったらしんどいかも。まだまだ序盤も序盤なので、今後の展開でなにか腑に落ちるものが用意されてるのかもしれないから様子見ってところダナー。

砂糖林檎#2

 旅の道中でいろいろと…の巻。昔話のフォーマットを使っていながら、やはり現代の日本社会のことも織り込んでるんだよなーというものがちらほらと。戦闘妖精がなにかにつけ命令しろといってるのも、これ、典型的なパワハラ対策にしか思え無くて、こうよく見る、仕事をどうやって進めたらいいのか上司に相談しに行ったら「自分で考えろ」、そして自分で考えて処理したら何が気に入らないのか「どうして相談しに来なかった」のダブスタパワハラ上司のためにああするしかないんだよな。仕事をするにあたってすべて上司の決裁を通して、その結果はあくまで上司の命令に沿ったものだからその結果も上司が負うべき…ということを「最初っから」とるということ。特に信頼関係が醸成されてない相手にはこういう対処を取るしかなくって、ヘンに気を利かせて処理すると、それがあたりまえになって次からの仕事も「無償で」その処理を期待されるのは、まぁパワハラ上司に限らず、現代社会においてはクレーマーやモンペのような庶民にも見られること。信頼関係ができていれば、自分が気を利かせたことに関しても相手は理解してくれて当然その相手も自分に気を利かせた対応を取ってくれるから、そこに相互的な贈与関係ができるんだけども、上記の通り信頼関係が築かれてなければ奉仕者が一方的に贈与する搾取-被搾取関係になってしまい、そこに対等な関係が崩れていれば権力勾配によって搾取されることを強要されてしまうわけで、そりゃ日にちのたっていない主人公に対して気を許す筈がないでしょ…、妖精が一方的に搾取されてる社会なんだから殊更に…という感じ。主人公は自分は大人だと主張するのだけども、そのへんの社会構造に考えが及ばないから案山子、ようするに脳足りんと揶揄されてるわけで、前近代において15歳前後が成人だというのはそうだとしても、ようするに現代社会における成人年齢、それがちょっと前までの20歳、そして強制的に法律で18歳に引き下げられた現代日本の若者のアホさ加減(もちろん振る舞いが大人な若者もいるにはいるんだが…)について言及してるというもの。
 全財産が馬車というのも、フツーに考えて貧困層を指しているんだろうし、欧米ならトレーラーハウス、日本においては一歩間違えばホームレスが見えるほどの層を想定してるんだろうなという感じ。日本だと居住環境が整備されてるキャンピングカーは乗用車より高い*1から、ネカフェ難民あたりなんだろうなという。カネはかけられないけど注ぐべき愛情だけは怠らないってのは昔の日本人っぽく*2はあって、そのへんの感性が通用する最後のタイミングのようにも思われるのが個人的にはなんか寂しい限り。
 高度成長期の日本なら、世界名作劇場などを見た貧困層に、自分もあのように頑張れば貧困状態から脱却して人並みの生活を送れる…という希望を与えることもできたし、実際それで厚い中流層を形成してきたわけだが、現代日本だともうこういう作品はゴールデンタイムに持っていくのが困難だし、仮に持って行ったとしてもメッセージを届けるべき層には決して届かず、今や都市部の底辺校は動物園化してるみたいなので、結局ある程度の文化資本を蓄積してる、若者といってもむしろ成人以降の社会人が原作読者であったり、このアニメの視聴者であったりするのが、なんかもう日本オ㍗ルな…むしろ政府が率先して格差拡大政策やってるぐらいだし…って感じなんだよな。

*1:前近代でも馬の維持コストは庶民にはキツいと思われるのだが

*2:欧米の貧困層なら親が貧困層なら子供は親と同様泥棒家業を継承するとかストリートチルドレンになってしまうので…