テクノロイド#2

 前回知り合った少年と共同生活をする事になる話。うーん、なんかしんどいストーリーやな。女が男向け萌えアニメを見たときにこういう感覚なんだろうか?、それにしても…って感じだが。なんつーか演歌歌手が地方巡業でやる歌謡ショーで、歌手本人が主役を務める時代劇のようなスタイル。歌謡ショーはあくまで歌手を際立たせるための猿芝居なので主人公が最終的に勝つのは誰にでもわかる作りになってるし、観客もそこで主役が途方に暮れる展開など望んでないから、それで満足するならそれでいいんだけど、コレ、いちおうオリジナルアニメなんだろ?とは思う。
 というわけで、結局のところこれはかなりターゲット層を広くとったというか、ジャニーズ系アイドル好き小中向けみたいな雰囲気。こう、ストーリーにヒネリが全然ない単調なオリジナル企画に喜んでスポンサーになる所はないと思ってるので、これも恋愛フロップスのように途中でどんでん返しみたいなものが用意されているんだろうなという予感はする。今回の話でも中盤からアンドロイドと少年の距離が詰められていく展開は陳腐そのものなんだけど、かといって人間とロボットが溶鉱炉に落ちていくミステリー部分は全然先の展開が読めず(歌謡ショーレベルの脚本だとそういう部分もわかりやすく作ってあるので)、アンドロイドとの交流&ステージの部分と、このミステリー部分のシナリオはいちおう並行しているけど出来が違うのはさすがにわかるので。
 ヒロたるがちゃんとヒロインとアイドル二人のそれぞれの成長と、仕事をビジネスとして割り切って取り組む姿がそれなりに対照的に示され、中盤以降少々勢いが衰えるものの、基本視聴者が面白いと思うほどの熱狂を維持して走り切るだけの出来ではあったから、やろうと思えばそこまでシナリオを詰め切ることができるのに、あえてそうはしないで、上記の通り、この作品が対象としてる層にリーチするために最適化した結果なんじゃなかろうかとは思ってる。

あやトラ#1・2

 忍者と性転換要素の矢吹健太朗原作漫画のアニメ化。まぁ矢吹健太朗節だよね…という。矢吹漫画といえば、あんまり大きなテーマに沿って話を組み立ててるというより、エンタメを前面に押し出しながら、テーマは細切れに主張するって感じのように思われるので、これもそんな感じかなーという。今回主人公が男に戻れなくても猫だるまを消滅させるという決意を示したことで、正直物語は本当は終わってるんだよなーとは思うから、今後はいつもの矢吹お色気路線がダラダラ続くんだろうなとかそんな感じ。
 細切れ要素についても、例えばヒロインは平和ボケ能天気日本人のメタファーなんだろうなとかぼんやり思ってるんだけども、そう断定するほどの根拠もないし、そういうことに注目してもあんまり益はなさそう。そういう風に、いろいろな場面で、あーきっとこのことは現実社会のこういう側面を拝借してるんだろうなーとはっと気づかされるんだけども、深入りしたところでそこから先のものはありませーん…ということやと思う。今後はLGBTネタをいろいろ切り替えて示してもくるだろうけど…それも論を立てて考えさせるきっかけにするけどはぐらかしもするだろうから、統一したなにかの主張があるのかどうかもよくわからんという気はする。
 視聴は続けるけど、思いつくまま感想を書く程度で、軽い気持ちみたいな態度になるとは思う。

暗黒兵士#1・2

 いわゆる放逐系なろう作品のアニメ化。ビリビリ制作だから大陸が先かと思ったら、講談社やPCも嚙んでるみたいで、共同企画なのかねぇ?。
 主人公の能力が卓越してるのに追放という部分は一緒ながら、真の仲間とかビステマと印象が違うなーと思ったのだけども、追放前の職場はブラック企業のメタファーであっても、追放後の居場所は過疎化した地方というところが特色なのかな。今ドキは若い娘は地元に就職先がないし、あっても魅力のある所ではないので、カネのあるところほど進学先も就職先も都市部ってのがトレンドだから、ヒロインが地元に残ってるのがオヤッと思いはしたのだけども、まぁ寂れた地方でも随一の就職先が役場だったりするから、そういう感じで残ってるような状況ではある。
 初期条件に変化があるものの、元の職場が逸失利益のために取り戻そうとするところなんぞは先行作品と一緒のようにも思えるので、今後の展開が似たようになるかもしれないという不安はあるけど、この作品も例にもれず様子見ってところやね。

長瀞2#1~3

 続編。基本前期と変わらん感じ。前期はヒロインが主人公のことを好きだと本格的にわかるまでと、それ以降の関係性安定期のバランスがとれてたからシリーズでまとまってたけど、今期デレ期だけでつっぱしるつもりなのかな?。それだと単調になるという気もするけど、高木さんのようにダラダラ続いてもそれなりに楽しめる作品もあったからそういうものなのかどうか。まぁ破局レベルの展開を見せられてもしょうがないというか、そこまで振り切るならわかれるところまでやらんかいという気がするし、そうでないなら結局予定調和でしかないんだけど、周囲にはバレバレだが、距離を詰めたり離れたりを繰り返す痴話喧嘩が魅力といえば魅力なので…。特に言及したいほどの要素があれば感想書くけど、宇崎2のように基本都度感想はナシの方向になりそう。

トモちゃん#2

 ヒロイン痴漢に遭う&イギリス娘と友達になるの巻。うーん、結局これも予定調和で終わるのかなーって感じ。ヒロインの、女の子として意識して欲しいが、相手に親友と思われていた方が気楽に付き合える。告白するという危険を冒して拒絶される可能性を考えたら、どっちつかずの関係性の方が判断を先送り出来て…と、まぁありがちな判断ではあって、それが思春期特有の行動様式でもあるから、無難な話運び。キャラが立ってるからそのへん最初は勢いで突っ走れるけど、ラブコメとしてはどうせ同じような展開だろうし、どれだけ流行の要素を取り入れたりテンポの良さなんかで読者(視聴者)を飽きさせないかが勝負なのかな?。男に視点を向けてみれば、今回毒舌娘と中学生のころつきあっていたという爆弾発言があったから、まぁ彼女と別れたから現状があるのであって、要するに幼馴染の女の子を両方試して乗り換えたってわけなので、そのへんなんか生々しくて面白いとは思うんだけども…。フツーのラブコメと思わせてチラホラホンネとかヒトとして俗な部分が見え隠れするところなんかも魅力なんだろうなという感じ。