悪ラス#9

 魔王記憶喪失で関係性リセットの巻。話立て自体は悪くないんだけど、このふりだしに戻る感は、今までの努力は何だったの?みたいな徒労感があってちょっと苦手な感じ。人間と魔族の共生がゴールだって何度も言ってるけど、連載を続けようと思えばゴールポストを動かすというか、遠くに置かなくてはならなくて、いやまぁ関係性をリセットして時間稼ぎするってのはわからなくもないんだけど、ネタがないんだったらいっそのこと話を閉じちゃったら?と思わなくもないというか。

いつ海#3

 スリガオ夜戦で勝利するという話。あーやっぱダメでしたねーという。倒すべき敵が扶桑山城の亡霊という段階で、これは過去なす術もなく袋叩きに遭って沈んだかつての彼女たちによる超克なわけで、いやいやそうだとしてもなんで強大なかつての敵ではなく自分の亡霊を倒すことが超克になるのか、とか、超克なら進軍途中の敵の編成とかわかってるのに、なんで苦戦してるの?とか。そもそも大和部隊はレイテ湾に突入してるべきでしょ、囮部隊の救援になんで来てるの?って感じ。一緒にレイテに…とか言わせてるけど、アンタ、囮の意味わかってる?みたいな。
 というわけで、物々しい雰囲気の割に、特になんか戦術上の工夫もなく、単純に突撃して敵を倒してしまったし、バトルシーンに意味なんてほとんど込められてないな…という失望もあってげんなり。いちおうざっと見渡した限り、ゲームシステムがアニメにどのように反映されてるのか…についてはなんとなくわかるので、あーレイテモチーフイベントの時、レーダー射撃マスとかあったなぁとか、PTに対する効果的な対策が用意されてなくて道中苦戦したよな…みたいなそんな楽しみ方ぐらいかねぇ。やっぱファンサでしかなくって、新規呼び込みのための宣伝みたいなのは薄目。
 とはいえ、まだ3/8だし、残り5話分で何を見せてくれるのかにかかっているのかも。前半部分のクライマックスだとしても、どう考えても物語全体のクライマックスなどではなく、あくまで今後の話のためのフリでしかないわけで。ただ、この3話分の話、どう考えても尺を取り過ぎで2話あったら十分でしょという内容のような気はした。

虫かぶり姫#7

 嫉妬やら陰謀やらが少しずつエスカレートしていく話。なんかもうちょっと国の立て直し物語みたいなものをやるのかと思ったら、割と直球少女漫画っぽい展開。そっちをやるなら振り切れよと思わなくもないのだが、今の時代それやっちゃうとストレスで読者が離れていくのかも。毒気を抜きすぎると薄っぺらくなるだろうし、そのへんなかなか難しそう。

アキバ冥途#7

 主人公が立ち直り、店の防衛に成功する話。広島弁のキャラも退場だけども、広島といえば仁義なき戦いなんだろうな…と思いつつも、実は仁義なき…は見てないので何とも。個人的にはメイドはメイドらしく、戦いの無い世界あたりのテーマはよくわかんないなというところ。ヤクザ映画のパロディだけでは今の若者にフックするのかどうか。やっぱ退場したキャラの、時代が新しくなっていろいろ変わっても、それでも変わってはいけないものがある…に心惹かれるんだけど、どちらが主かはわからんね。

スパファ#20

 日常回二題。うーん、やっぱり娘が父親のスパイの仕事に関わると途端に視聴してストレスフルになる。後先考えないガキだからこそ予想外の事態を引き起こしてドラマになるってのはわかるんだけどな。ただそうなると大人の世界を描けなくなってしまうのでそのへんかな。
 日常回が重心の低いものなんだったらまだ落ち着いて視聴できるんだけど、なんか浮ついてるからストーリーが前に進まないのがもどかしく感じる。親子ドラマの日常部分とスパイの非日常部分の切り替えで不安定にならざるを得ないんだけど。あと笑わそうとしてるネタが笑えないというのもしんどい。

後宮の烏#8

 宦官のトラブルシュート。今回のメインストーリーはごくごくフツーだったのだけども、エピローグとしてヒキに至るまでの展開でひと捻りあってこれがなかなか感情を盛り上げてくれた。

ステマ#8

 水着回かと思ったらマッパだったでござるの巻。メイン部分は武器入手のため試練を課されるというこれまたフツーの展開。
 しかし、ネコちゃんもドラゴンちゃんもなかなか熟れてたのが意外。絵はまぁまぁ整っているからちょっとした生々しさになんか色めき立ってしまった。しかし正直なところ、湖での水浴びなのに湯気が出てくるとか、いやその処理をするぐらいならやれ岩で隠すだの、髪だとかキャラの陰で隠すだとかで直接描かなければいいのにと思うんだけども、こういう作品でも板にして湯気は消すって方向なんだろうか?。
 次号予告だと敵にも猛獣使いがいるようだけども、同じ村の出身でなければ相手は格下も格下のはずなんで、どうするんだろ?といったところ。まさか格下だから適当にあしらって撃退だとつまんないし、かといって苦戦するようだと主人公の存在感って…ってことになるしでなんとも。