はるかなレシーブ 第12話

 なんや、今回はまるまる後日譚やと思たやないか。
 無事終幕。ちょっとこのラスト3話の勢いったらありゃしねぇわ。試合展開はまぁフィクションだからアレなんだが、やっぱ迫力は半端ない。動画の枚数配分もよー考えられてるし、ビーチバレーの試合の魅力も十分に伝わってる。
 シナリオもなんやろ、ある意味スポーツの理想形がこゝにあるって感じで、馴れ合いにもなっていないし、もちろん勝つためにはどんな手段でもいとわないって感じの自己中心主義でもない。キャラどうしの相関関係も、終わってみて不思議なことに、文化人類学的にいえば「今の私は他人からの贈与で成り立っている」の連環が成立していて心地よい。それでもって途中まで提示されていたテーマも全部回収しているのだから、よくぞこゝまでまとめたなといった感じ。
 正直既読していた原作の最初の部分からすると想定外に面白かったんだけど、アニメを視聴してしまうとなるほど原作の素性も良かったんだなと思わされた。割と企画側も相当の期待度だったんじゃないかな。あと何気に劇伴もよかったし、全体を振り返ってみると他のアニメと比べても頭一つ抜けてるんじゃないかという気がする。でもそんなに評判良かったというんでもなかったんだよね。なんかもったいない。