はるかなレシーブ 第1話

 まっすぐ目的地に行くんじゃなくて、わざわざタクシー止めて海とは。
 原作はネットで一話とか二話とか齧った程度。四コマ誌の連載だが、本作は四コマではない。
 うーん、なんというか、不思議な感じなのだが、原作を読んだときには気にならなかったのだが、こうやってアニメを視聴すると、原作の話運びがあまりにも雑なのに驚く。原作だと最初のゝんびりした雰囲気のまゝ、最后まで読み切ってしまうのだが、アニメだと間のとり方も絶妙で、ちゃんと緊迫するところはそう描かれていてメリハリの付いたものになってる。なんか原作よりアニメのほうが出来が良いのでは?とすら思えるのだが、先述の通り、原作の持つ話運びの雑さまで引きずっているので、さすがに限界があるというか。
 原作よりおそらく出来が良いのだろうというのがわかって、今後の視聴意欲が湧くだろうというのが普通だが、正直なところもう以降見なくても良いかなとか思ってしまった。どうせ生徒主導で部活動が活性化するという流れだろうし、こういう雰囲気だったらそれなりに人間関係の齟齬は描いていてものんびりした雰囲気でやるんだろうなと予測できてしまう。確かこの作品も初期の部分はビーチバレー講座みたいなものになっていたような気がするが、その部分に魅力があるとも思えないし。
 しかし、なんだろ?、よく考えてみたらビーチバレーとか不思議な競技やな。今回のサブタイにある、エースはいらないというあたりなるほどそのへんに本質がありそうだなとは思うんだが、考えてみるとラグビーのように競技人口が少なくなったから7人制ラグビーが生まれたというのとは対極にあるんだよな。下世話なことを言ったら女子バレーのユニフォーム問題から分派したようなもんで、じゃぁ競技そのものを追求したはずの屋内バレーが見ていて面白いか?といえば、決してそうなってないのが皮肉なところ。個人的に屋内バレーが面白くなくなったのは改善とされているラリーポイント制とかリベロ制のせいだと思っているんだが、アレのおかげで、バレーボールが単純に高さとパワーだけになってしまって技術や戦術の幅を狭めてしまったんじゃないかと思っている。それはともかく、足場が悪く屋外で環境による擾乱要因が入ってプレイは屋内より難しくなってるはずなのに、チーム人数は極端に少なくなっているところ。昔ほど人気があるわけではないが、人数確保に困るほど人気凋落ってわけでもないと思うので、別に六人でも構わないとは思うのだが、そこを敢えて二人にするのがちょっとおもしろいとも思うのだが、まぁ難しいところだな。陸上競技でいえば、体に重しをつけてフィールド競技なりトラック競技なりをやってる状態だから、どうしてもスケールダウン感は否めない。
 まぁこの作品がビーチバレーそのものゝ魅力を伝えるようなものでもないだろうし、四コマ誌連載だったら、人間関係描写もそれほどキツいものではないんだろうしで、そのへん過度な期待をしないほうが吉かも。感想も雑感を入れていきながらダラダラやっていくつもり。