はるかなレシーブ 第2話

 沖縄って食べ残すのが礼儀だっけ?。
 まぁ中華圏に近い土地柄だし、交易は日本よりも深い時代が長かったように思うので不思議はないが。しかし、数話原作を読んでいたのと印象が全く違う。原作は四コマ誌らしくかなりのんびりしてたような気がする。が、こうのたのたビーチバレー講座をやっていたらとてもじゃないが話が前に進まないだろうから、個人的にはこういうのがありがたい。逆に原作より印象がよい。
 展開もこれ、既読の部分なのに忘れていたのか、未読なのかわかんないのだが、ギミックはトリッキー。ツーアタックで返す展開も、自分の場合、アンダーハンドパスとスパイクの練習しかしてないのに、レシーヴしろと言ってたの破綻してるな〜と思いながら事態の推移を見守っていたので、ツーで返すしか無いよな〜、あーこれでスパイクかぁぐらいの感覚で、展開が直前で次々と予想されるあの流れ。が、よく考えてみるといくら相方によくルールについて説明してもらっていても、俄にドシロートがあの戦術を考えつくのはさすがにリアリティは無いと言わざるを得ない。だが、別にこういう作品は初心者は全然お話しにならない稚拙な技術で打ちのめされるというリアルを描くのが目的ではないので、底上げスパイス成分としてはまぁこんなものかなといったところ。


 で、なんつーか、今感想が払底しかけていて、2〜3話分ぐらいしかない。割とアニメ視聴よりネトゲに軸足が移ってきたせいではあるが、ふとしたきっかけで、高校選手権の動画を見てしまった。まぁ昔(というか今ですら)春高バレーと呼ばれていたアレだが、どうも3月末にやってたら高校野球と被るので冬休みに移動したらしい。立春まで一ヶ月もあるのに春はねぇだろと思うのだが、まぁそこは昔からの馴染みとゴロの良さ、そしてまさか冬高バレーと称するわけにもいくまいというのはわかる。
 自分が集中的に視聴したのは第一回戦を何ゲームか。さすがに全国大会ということもあってハイレヴェル。昔は珍しかったジャンプサーヴも、女子ですら全員使ってる。自分が高校生ぐらいのときは基本オープンスパイクで勝負が決まるというのが普通だったと思うんだが、もう全国出場するようなチームはクイックは複数種類、ブロックを外すための移動攻撃も複数種類使って勝ち進むのがあたりまえの世界になってる。全日本がメダルをとれなくなった時期の戦術はもう高校生でも使えるのが当たり前の時代。但し、その使えるという意味合いはちょっと複雑ではある。


 バレーボールの基本は、レシーヴ、トス(パス)、アタック(スパイク)が攻撃の流れだが、これ、チームが勝つために三つのうち一番重要なのはレシーヴだったりする。インドアの話が続くが、レシーヴがまともに取れないというのは論外だし、ちゃんと手にあたっても上がったボールがきれいな軌跡を描いて、セッターの定位置に上がらないとダメなのだ。レシーヴで上がったボールが乱れると、攻撃のレパートリーが激減してしまい、相手チームから攻撃を読まれてしまう。ジャンプサーヴがいくら当たり前になったとはいえ、攻撃によるスパイクと比べたら受けるまでの時間は長いし威力も少ないので、それがあたりまえにようにセッターに返らないと、地方予選の初戦レヴェルならともかく、全国大会では論外ということになる。まぁそれでも精神状態やボールの回転などで振り回されたりはする。


 で、今回のクライマックス、地味ではあるがやはりあのツーアタックが成功したのもその直前のレシーヴできれいにセッター方向にボールが上がったからという描写になってる。ビーチだから足元もしっかりしてないし、前回説明があったように風の影響もあって、レシーヴの前も後も風の影響を考えて受けてあげるということをしなければならない。ビーチなら、こうサーヴにしてもレシーヴァーの正面に打ったりせず、前後左右に揺さぶるのが普通なんだが、そのへんも今回エクスキューズがあって、そのへんは丁寧だなと思った。


 さて、高校選手権を見てふと思ったのだが、男子の試合はこうレシーヴにしてもトスにしてもボールが高く舞い上がる。なので、試合はスピード感というよりはメリハリが付いていて、誰がどういうプレイをしているのかわかりやすい。さすがに体力が上回っているのか、女子よりもオープンスパイクでポイントする場面が若干多いかな。なので、昔はバレーの舞台は女子が多かったのだが、今ハイキューなど男子が多いのもなんか納得してしまった。おそらく初心者は男子の試合のほうが面白く感じるんじゃなかろうか。国際試合だと男子の試合はネットがもう高さの障壁として機能してないんじゃないか?とすら思うほど選手の体格が大きいのだが、高校生ぐらいの試合だとさすがにネットはちゃんと機能している感じ。足もほっそいので、おおきなおねえさんあたりが可愛いとか思ってしまうのもなるほど。


 それはともかく、ビーチはやはりインドアからの派生であって、さすがにインドアのほうがスピード感も迫力もあって見ごたえはある。が、ビーチはわざと枷をはめる形でルール作りされているわけで、戦略だとか今回あったように腹の探り合いという要素を見るべきだろう。で、この作品、そのプレイの動画はインドア並に、しかし試合運びは頭を使う描写をしっかりというのはよく考えているなという感じ。