はるかなレシーブ 第5話

 リベロといえども、バレー高校デビューはしんどいのでは?。
 レシーヴは確かに基本だから何度も練習するしそれなりに回数こなせばスキルは上がるのだが、スパイクレシーヴは割とセンスが要求される技術。インドアの場合、スパイクを打ってからコートに突き刺さるまで0.3秒とか0.4秒ぐらいの世界だと、ボールの飛ぶ方向を見て動くのではもう遅くて、スパイカーがボールを打つ瞬間まで(手首を捻ってコースを直前で変えることがあるため)観察して、見極めてからもう反射運動のレヴェルで拾いに行くぐらいでも遅かったりする。なので、今回冒頭で説明があったように、ブロックはスパイクを当て返すというよりは、スパイクコースを限定してレシーヴしやすいようにする役割が大きくなってる。ビーチの場合だとスパイカーも高く飛べないしインドアほどボールスピードが出ないのでその分拾いやすいといえるが、レシーヴァーも足元不如意で拾いにくいので、それもやはり今回言及があった通り打たれたスパイクは基本拾えない。今回そういうちょっと踏み込んだ説明がしっくり来る感じで展開としては順調に感じた。
 遥のブロックタイミングがつかめないから、ちょっとクイック気味にスパイクを打ってると思うんだが、そのへんの言及はなかったな。原作では説明があったのかどうかわかんないけど、おそらく説明の嵐になることを嫌って省略したんだろうと思われる。
 しかしなんだな、かなたがバカの一つ覚えのように同じ攻撃を繰り返して大丈夫か?と視聴者に思わせるのがちょっと意地悪な感じ。もしかすると次回逆転の秘策が開示されるのかもしれないが、普通に考えると何度でも拾わせることによって相手のレシーヴァーを消耗させるのが目的のような気がするが。砂の上だと踏ん張りが利かないので、それでもインドアのようにダッシュして拾いに行こうとすれば体力を使わされる。インドアだと三回ボールにタッチすると考えると六人のうち三人はボールに触れる機会がないが、ビーチだとダイレクトにボールを返すのでなければ必ずボールを触る機会があるわけで、体力だけでなくって必ず当事者になってしまうから精神的な休息もないわけで、よっぽどビーチに慣れてないと体力勝負で負けてしまう。
 まぁそのへんバレーだけでなくってビーチの特色も表現できていよいよ本編に入ってきたなという感じ。若干長いかなと思ったんだけど、間を十分にとって緊迫感もあってちょっと目が離せない雰囲気になってた。