ケムリクサ視聴した
うーん、けもフレ2より出来がよいというのはわかるんだが、この作品のメッセージがわかりづらい。
スペースワールド跡地が出てくるので舞台は日本、瀬戸大橋が出てくるので、最初にいた島は沖縄で、日本を東進してるのか、ボスの本拠地はやっぱり東京で、制御可能かと思われたのが結局倒すしかない、倒したらこれまた案の定理想郷が出てきてENDなのかーとぼんやり思いながら視聴してた。ロボット三原則からすると人間に奉仕するはずのものが危害を与える存在なんで、あー、これ官僚のメタファーだなとか思ってたんだが、ラスト付近で示されたのは、混乱の原因を作ったのはそもそも「はじまりの人」のむしろ善意であって、日本は混乱の前に既に滅んでいたという。メインヒロインが責任感強いのも、そのはじまりの人の意志を強く受け継いだキャラだからということになっており、かといってラストそのメインヒロインが好きと言ってるのも、はじまりの人の思いからすると不思議でもなんでもないから、正直なところミッション達成の確認ぐらいにしか感じなかったので、キャラ周りのテキストは目くらましなんかなと思わなくもない。人間の…というよりあらゆる生き物に最低限必要な水が奪われているのからしてそっち方面なのかなと思うんだけど、やはりこの作品のメッセージとは何かということに立ち返って考えてみると、キャラ周りのテキストも背景の構造のテキストもどちらもメッセージというには決定打に欠ける感じはする。まぁそのへんけもフレ1からして、最初はいろいろなものが謎になっていて手がかりが非常に少なく、背景の設定もいろいろ考えられてはいるんだろうけど情報は小出しで物語が終わっても全貌が明らかにはならなかったから、こういうはぐらかしだとかどっちつかず感を残すのはたつき節なのかなという気がしないでもない。しかしケムリクサ=煙草なのか。劇中でフカすシーンはあったけど、ケムリクサ自体に全然タバコ感なかったけどな。
Wikipediaでちょっと目にしたのは、このケムリクサ、設定は昔からあって映像作品もパイロット版のようなものが既に何話か公開されてたらしい。けもフレ騒動で宙に浮いていたたつきに資金を援助してけもフレ2にぶつけてきたんだろうけど、まるっきりの仕立て上げではなくって、元々あった構想をこの機会に充実させたって感じなのかな。前にtogetterでたつきのとげ抜き作業についてまとめたものを目にしていて、けもフレ2ではあんだけ甘ったるいテーマなのに確かにとげ抜き足りないなと思ったし、ケムリクサではさすがとげ抜き完璧とも思ったんだけど、とげ抜きによって視聴者のストレス要素を極限まで取り除いてまで伝えたいメッセージは何か?と考えると、やはりそれほど強い意志は感じにくい。ケムリクサ、共同作業を通じて困難を乗り越えていく過程はけもフレ1でも見られた構成なので、そのへんけもフレファン向けに、おそらくけもフレ2では実現されていないであろうけもフレ1要素をどうか体感してくださいって感じのようにも思える。が、それはファン向けに欲しがっているものを形を変えて与える行動以外の何者でもないわけであって、この作品でけもフレ1を超えるものがあったのか?と言われると、自分には突き抜ける物があったとは思えなかった。
なんつーか、自分どうしてもけもフレ1との比較をしてしまうので、それとの飛躍部分が少なくて肩透かし感が拭えないのだが、単純に比較しても「生きる」というテーマに関してはどう考えてもけもフレ1より強いものが感じられるし、物語単体としてもけもフレ1よりは出来が良いとは思う。しかし、けもフレ1がなければ話題性からしてこの作品を単体として視聴するかとはならなかったし、上記述べたたつき節なるものが本当にあるのであれば、いやもっとダイレクトに主張しなよと思う。初期の手がかり感のあまりの無さっぷりに不安にはなったのだけども、退屈することはなかったし、行間に込められているものを推測する作業は結構楽しめた*1わけで、いざ視聴し終わってみるとテキストのメイン部分、それほど大したものでもなかったという印象がつきまとうのちょっともったいない。
ガルフレ夜激、ちょっと戸惑う。
1000万ptスタート。早速出したらLv34で、当日炭酸の消費が2~3で済んでしまう。このままだと当日炭酸を余らせて2体目を狩ってしまう羽目になるので、少し待ったらLv45で色炭酸を使うことになった。
しかしなんだな、プレーヤーLvが低めの人はこんなときに夜激を出して狩ればよいのに、実際のところ、初日は開始ptがどうしても大きくなるから夜激を出してもLvが高すぎて狩れず、なのでこんなときに夜激Lvが低くても最初っから諦めてしまっているという。今でこそ下位SRは達成pt1体、月石3体なのだが、自分がガルフレを始めた頃は達成pt1体、勝ち点1体、月石2体だったと思うので、だいたい達成ptと勝ち点の計2枚が入手できて、3枚目をどうしても入手しなくちゃとLv41やLv42の夜激に炭酸を何十本も投げてたような気がする。今の夜激タイムだとそういやLv41やLv42はあっという間に通り過ぎて、前にも書いた通り、5000万ptぐらいで突入してしまうとLv48だのLv49だのになってしまうから、もう放置するしかない。
マナリアフレンズ視聴した。
自分、最近のアニメでやたらトモダチだとか絆だのをテキスト中であからさまに強調するのがイマイチ好かんのだが、こう報道でやれイジメが日常化しているのを見ると、なるほど製作者側になんらかの危機感があって、物語中に反映させることで少しでも改善したいとか思ってんのかなとか、いろいろ思うところがあった。なので、TV公式サイトのイントロダクションあたりをみて、この作品、おそらくより良き友人関係のことでもテーマにしてるんだろうなと当てずっぽうで予想して、最近の動向についてちょっとあれこれ考えを巡らせてみるかと視聴することにしたのだ。
この作品は神撃のバハムートというゲームのスピンオフ作品だということは目にしていて、正直ゲームの方はまったく興味が無いのだが、むしろゲームをやっていそうな層に向けてそれらしきメッセージを投げるのだとすると、まぁそう当たらずとも遠からずなんじゃね?と思っていた。
が、最後まで視聴した結論として、正直なところ昨今のトモダチ関係について深い問題意識をもってなんらかのものを投げかけているような作品ではなかったと思った。もちろんファンタジー世界とはいえ学校に通う生徒の交流を描いているわけなので、トモダチ関係についてのなんらかの問題意識がないわけでもないだろうが、これ、やはりヒットして軌道に乗ったゲームの映像化であって、やはりファンサービスの側面のほうが大きいと感じた。メインキャラが二人いて、両者ともお姫様なわけなので、そこにイジメが入り込む余地は極めて少ない。いちおう社交性に関して対照的に性格を設定しているから、そこになんらかの齟齬は生じさせていて、二人の間の関係性についていろいろ考えさせるようなものにはなっているのだが、決定的な断絶はなかったし、そもそも両者が双方を尊敬して親しみ合っているわけなので、キャッキャウフフを鑑賞するようなものになっている。まぁ題材選びに失敗したといってよいだろう。
しかし、視聴してびっくりしたのだが、エピソードの内容はともかく、かなり丁寧に作られている作品だった。ファンタジー世界の学校だから電気照明はなくって、全体的に絵は影が多用されていて陰陽のコントラストがはっきりつけられてたし、なんといっても台詞が極限まで切り詰められていて、会話と会話のあいだの無音時間に視聴者にいろいろ感慨を抱かせる、まぁ叙情的な作品。劇中劇で突然サブキャラが歌いだしてこれがまたうまいのなんのと感心してたら@水樹奈々。ゲーム世界なので、集客力のあるうちに物語を終わらせるバカな運営はないと思うのだが、いちおうこのアニメ、だからといって終わりなき日常をダラダラ生きるってものではなくて、いちおうキャラはこの学園生活が期限の決まったものであることを理解した上で謳歌しているというアナウンスがされてたから、脚本もそれなりに節度を持って書かれたものであることがわかる。
こんな贅沢な作品を作れるなんて、ゲーム儲けてるんだろうなと思うことしきりだった。メインキャラの二人に思い入れのあるゲームユーザー、このアニメ見ておそらく大歓喜したはず。