安い友達だな。
サブタイのとおりだが、春埼の友人づくりとケイへのお見舞いの巻。なんか前回のを見てしまったら今回の春埼はちょっと違和感が。いやまぁ春埼は不器用って設定だし、不器用ということを利用して、一般的にはわざわざ口にしないことを言語化することによって視聴者にも語りかけるというスタイルなので、それはそれでよいのだが、若干退行しているような気がしてね。ケイに対しては信頼より深い感情を抱いているのは明らかなので、その気持に気づかないふりを(無意識に)してるのか、そのせいで若干判断能力にゆれが生じているとかと解釈してもよいのだけども、それともちょっと違う感じはする。とはいえ、ひとえにそれは自分が萌えアニメを見過ぎでそれらのパターンに慣れてしまっているからかもしれないしでなんとも。あとちょっとしんどいのは、春埼にはそういう仕草をほのめかしながら、ケイにはちっともそういう恋愛方面によろけるってところを見せないからどうにもその非対称性に戸惑うところはある。いや、これも彼が両親を捨てゝまでこの街に住み続けていることゝ、菫が死んでいること、菫を生き返らせる大義があることなどから、これも無意識であろうが、恋愛要素をおそらく積極的に排除しているというエクスキューズなのはわかるのだが。まぁ原作からしておとこのこ向けに作ってあるのだろうからそのへんはお察しかもしれないが。
まぁ別に文句をつけるほどのものでもないのだが、この作品ぐらいの勢いだったらこんなインターミッションはなくて突っ走ってくれても個人的には構わないがなぁという感じ。後々今回の話が生きてくるその仕込みであるのだったらその限りではないんだけど。
