サクラダリセット 第7話

 自転車をけるなんて思いもよらなかったよ。
 このエピソードの真のミッションは未だ見当たらず。ほのめかしだけしておいて焦らしの手法ではあるのだが、他の臨時ミッションが次々と発動されるので、その追っかけでも結構精一杯になる。いわゆる視聴者にマキビシを撒いて足止めってところかな。
 情報の後出しはフツーだったらズるいと思うんだけど、今までの話でそもそも情報は隠されているものというのが浸透していたので気にならなくなった。むしろ主人公格がそれを探索しようとする行為そのものが面白いということもあるだろう。
 春埼の気持ちもなんか面白いな。無表情のように描写しているのだが、言動は静かでもやはりケイを想う気持ちがあることが明らかなので、視聴者はあの無表情のどこにそういう気持ちが表現されているのかと凝視することになる。まぁ初期の段階でケイと春埼は運命共同体であるということについて契約を交わしたという形を見せているので、それは法的にではないが、実質婚姻状態にあるのと同じである。実情は知りようもないのだが、戦前の上流階級の夫婦のような関係のように見えてしまうのは自分だけであろうか。まさに三歩下がっての世界。リセットを発現する際の息の合いようなんかはもうね。春埼の立場にたてば、トラブルシュートの際にいろいろな人間と接触するから当然ケイの男っぷりは他と比較するべくもないことを常に再確認しているし、気も遣ってくれる。そりゃ他の男は目に入らんでしょ。ケイの手伝いをすることこそが社会参加そのものだから、別個に働こうとも思わんだろうし。今回の台詞なんて、ちょっと前の風潮だと、好きなんだったらちゃんと言葉にしてなんていうところが、抑制的な質問をしてそれに答えさせることによって相手の気持を確認し目的を達成してるんだから、したゝかって表現するしかないよ。