リセットができなかったことの正誤を判断できるのだろうか。
中学で奉仕活動をし始めた頃の蹉跌の巻。なんか劇場版のトレーラーを見てしまったのは間違いだったのか。菫復活に向けての話運びのように思える。というか、トラブルシュートを何度か繰り返し、ケイと春埼のすれ違いで転じて、なんか大きな危機を乗り越えるとかそういうフォーマットなのかもと思っていたが、ようやくこゝで物語上のミッションが示されたというか。未来を見通せる魔女の予言で菫は復活するといわれたわけだから、それはかなりの確率で達成されると見てよいのかな。今回新登場のキャラに菫は死にゝ来たのではと言わせてたからその辺どうなんだろ。てっきり春埼との勝負に負けたから身を引くという形でという風に思っていたのだけども、それはこれが恋愛モノと誤認してた頃の予測だからなぁ。今となっては管理局に監禁されることを予見し、それを嫌ってのことって可能性も考えられる。
しかし春埼のあり方はちょっと意外。自主性はあまりないのかと思っていたのだけども、よくよく考えてみたらケイと出会う前も自分の判断でリセットをかけていたのだからまぁそうなんだよな。が、今回特にオヤっと思ったのは、これ、春埼が質問を投げかけて精神的にダウン状態のケイを立て直しているというか、導いているんだよな。これ、今回は特に春埼はケイに対して「師」の立場にある。もう圧倒的に春埼のほうが上。いちおうケイも思考能力があるという設定だし気も遣えるのだから、理屈で考えるとこれは春埼が意図的に自分を助けてくれたということがわかっていてもおかしくないんだけど、いちおうそのへんはわかってないというよりは、それに関しては描いてないという立場になっている。高校生になっての春埼はそういうふうに見えないのだけども、それは彼女がケイを信頼しているというよりは、もしかすると今の彼の状態ではヘルプが要らないと判断しているだけなのかもとすら思えてしまう。
