響け!ユーフォニアム 第1話

 ポニテをやめちゃうんだ。
 放映中は結構話題にもなって、第2期が作られるほどの人気作となっているほど。自分は中学の頃ブラスバンドに入っていたこともあってそれなりに興味はあった。が、自分が入っていたのは新設で伝統とやらが一切無く、小規模な学校だったからコンクールとは縁もゆかりも無いという。そのおかげで居心地は良かったが。
 昔はそれほどでもなかったらしいのだが、自分が入っていた頃から既に女子が多い部活動という傾向が見られており、しばらくして女子の部活動というものになってしまっていたが、本作もそういうのを踏まえているっぽい。今となっては体育会系文化部として、スポ根を髣髴とさせる感じになっている部も多い。
 今のアニメのスポーツ系の傾向として、それほどしゃかりきになるのではなく、楽しむということも念頭においてバランスの良い距離のとり方があるが、さすがにそのへんのバランスは取ってくると思うが、なんつーか、部活動の目標がめざせ全国大会になっていて、一部目的と目標の混濁が起きているキャラがいる模様。自分みたいに歳を取ってしまうと、おちゃらけるだけの部活動もアレだが、何が何でも一番を目指せというのも暑苦しいだけなので、もしかしたらこの作品の想定しているターゲット層との感想の乖離はあるかもしんない。アニメ業界がそうであるように、もう絵描きは過当競争の極致に達していて、それを生業とするには才能の切り売りすらコスト安でやっていけず、音楽はいったんそういうのを通り過ぎたか、そういうのを見通してか、ハードルがある意味機能して、かろうじて絵描きほどには惨劇になっていなさそうに見えるわけで、そのへんあんまり音楽における秀逸性とかもうどうでもよいというか。
 しかしまぁコンクールの採点基準が信用なるものかどうかは別にして、ソロで上手い演奏ができても調和性が問題になるので、それはホントに卓越性において寄与する部分は少ないというのはそうでないスポーツにくらべて難しいかも。例えば野球だと凄いピッチャーを拾ってくることができれば、それだけで勝てる試合が劇的に増えたりするのだが、そういうわかりやすさはないだろうな。