冴えない彼女の育てかた 第2話

 遅くなるからと言ってあっても徹夜はないんじゃね?。
 うーん、これはこれでなんか面白いとは感じた。要するにオタク特性に対してのアイロニーを売りにしてるのね。とはいえ、やはりありえない設定や状況で、視聴者の劣情を煽るスタイルってのは、あざといというか、やはり心の中ではちょっとバカにしてるんじゃね?とは思う。
 主人公がイノセントなのはともかく、加藤は加藤で知っていることは十分すぎるほど知っているという感じで、なんつーか、存在感が薄いというのを自覚していて火遊びをしてみたいというスタンスに見える。ほんでもってそれこそがありえないオタクのドリーム全開ってところで、但しそれが臆面もなく突き抜けているからこそ一定の評価を得ているんだろうなと思ってみたり。
 しかし、実際にそういう世代ではないからわかんないといえばそうなんだけど、この作品である「オタク」が「学生運動」に置き換えると、おそらく全共闘世代も同じような構造に*1あったのかもという気がする。

*1:要するに当時の「社会問題に関心がある」というのは所詮ファッションであって、本当にのめりこむ人間は本作の主人公のように浮いた存在だったろうし、大抵の大学生は、学生運動を通じて女の子にもてることが本当の目的だったりする