蒼穹のファフナー EXODUS 第20話

 春日井が誰か思い出せないので、サプライズが理解できないという。
 まぁこれが時間が開くことの問題点ではあるよな。おそらく第1期の主要メムバーなのだろうけど、ホント思い出せない。
 で、フェストゥムが撃退されて島が救われたという流れ。いくらカノンの苦闘を描いていても、正直自分には救われるための積み重ねができているという実感が不足。流れを追っかけている最中に、出来事の持つ象徴性だとか、この描写は何の記号か?とか考えて、自分の中での結論や途中経過であってもなんらかの目当てがつかないうちに事態が流れていってしまうので、そういう未消化部分を消化せずに視聴しているせいだろうが、あまりしっくり来ない。おそらくこの作品も、勢いで物語を進めている部分は大きいので、あんまりそのへん視聴者にわかりやすくは作られていないというか。
 そのへんスタッフが何を視聴者に訴えかけているのかよくわかんないところはある。ロボットものだから、そのへん、リアリティよりはファンタジー性に期待している視聴者を設定しているだろうし、では、なんでフェストゥムという敵の設定からして理解しやすい方向性に持っていかないんだろう?とか、なんか不徹底なところが不可解。前期と違って今期は、戦うべき敵を倒すより同士討ちをしているという、現代社会に実在する社会のgdgdさを描写するというのもわかるんだけど、その割には人類軍の描写が今一悪役に偏りすぎているというか。とはいえ、結論を際立たせるために道中をわざと混乱させるというのも、テキストの一手法として悪いというわけでもないので、そのへんクライマックスからの整理部分に期待するしかないのかも。ほんでもって、すべてが明らかになると、物語全体がすべて有機的につながっていたというのがわかるということになるかもしれないしで。しかし、なんかもやもやする。適度に物語の山場が散りばめられてないと飽きてしまうのは自分が最近のそういう作劇手法に慣れちゃったということなのかな。