神様はじめました◎ 第7話

 ラストで大笑い。
 そうだった、少女マンガだったよと思い返す次第。とはいえ、これは面白い。鞍馬のシリアス話てんこ盛りで、結局お話を恋愛ドライヴなのがいかにもらしい。というかギャグとして秀逸。まさかそうくるとは思わなかった。そうだよな、そうだったよといったところ。
 組織のトップに立つものに必要な資質とは何かというのが語られていてこれがまたね。能力として優れているものがトップに立つと往々にして組織がギスギスするのは、そいつが組織をまとめるということゝ、個人としてのパフォーマンスを上げることゝを取り違えているというのがあるんだけど*1、まぁ以降どう語られるかだよな。なんというか、現状の日本では、個人としての能力も組織をまとめる能力も皆無…というか、破壊する能力しかないのが大抵の組織のトップにしがみついているというのがね。バブル以前はかなり個人的能力が優れていないのがトップに立ってそれはおかしい、実力主義であるべきという主張が喧しかったのだけども、なんというか、結局のところバブル以降、個人的なパフォーマンスに優れているものがトップに立って組織がうまくいったためしがなくて、閨閥や血筋だけで成り上がった連中がトップに立って日本が想像を超えるスピードで衰退していった感じ。ヘンな話、バブル以前にトップに立つべき人間像を戻せよと思うのだが、そこはしがみつく妄執の強い人間の業が深すぎるというか。
 おもろいのは、では翠郎が組織のトップとして優れているかといわれると、現状そうではないというのが示されていること。まぁおそらく鞍馬が本命ということになるのだと思われるが、どっちにしろこの騒動が終われば鞍馬は下界に戻ってしまうのが明らかな(のだと思われる)ので、ドタバタとメッセージをベタではあるが存分に楽しむのが吉らしい。

*1:もちろん個人としての能力が優れているものが組織のトップとして優れていないわけではないが、結局組織をまとめるために必要なことをわかっているかどうかだけに収斂する