祭日向けのんHKラジオ特番がネタっぽくて…。

 夕方にはフクシマ応援番組で、さっきまで恋愛に苦しむ若者に向けてというのをやってた。
 うーんなんだかなぁといったところ。フクシマは依然復興が停滞しているし、恋愛に苦しむ若者といっても、いまや恋愛自体に興味のない若者のほうが多いらしいので、なんとも余計なお世話というかミスマッチな番組。若者は恋愛を必要としてないんだから苦しんでないじゃん。
 フクシマの番組の恐ろしいところは、これはもう一億総懺悔とか、敗戦国民受忍論としかいゝようのない内容で、これは害のほうが多いんじゃね?とすら思った。フクシマをテーマに据えるという前提であることからして、これは東北大震災の被災地全体の問題ではなく、“原発”が原因そのものであるわけで、その原発の責任主体である盗電や地震の際には原発メルトダウンする可能性が高いから、本当は原発自体を廃止すべきだが、今は廃止しなくても対策は入念にするべきと言われていたにも拘らず、施すべき対策費を自分達の懐を暖めるのに使って見事メルトダウンさせた原発行政を積極的に推進していた自民盗、特に、対策をわざとやらなかったアベの責任に全然焦点が当たっておらず、彼ら原発事故を起こして全く責任を取らない自民盗や原発ムラのやったことはしかたがないから、彼らの尻拭いをそれ以外の日本人がやりましょうという、とんでもない内容。キレイ事で埋め尽くされていて、フクシマの復興のために上級国民以外の日本人が協力しないのはおかしいという同調圧力がすごかった。絶えずアンケートをとっていて、フクシマの問題は自分には関係ないと答えた%の数字を逐一挙げて、なんでこういう無責任な人間がこの番組を聞いて減らないのかという憤りを露わにしていてビックリ。フクイチ事故の前から原発反対派は少ないとはとてもいえない割合でいたわけだし、警鐘を鳴らしてすらこの有様なんで、その反対派が今更原発ムラが起こした事故に責任を感じろと言われるのは論外。
 フクシマ産の食品を食えキャンペーンをやっていて、その内容がまた気持ち悪い。福島産の農産物は放射性物質の残留濃度から言えば、特に関東産のそれとくらべて(フクイチ周辺のは除くが)、直ちに健康被害がない程度に薄まっているというのはそうだが、わざわざフクシマ産の農産物を応援のため選択的に買ってますというのがこれまたおそろしいのだ。別に放射線被害のことを気にしてないのだったらそういう表明をせずに黙々と(というか自民盗的には粛々と)喰ってれば良いだけの話。わざわざ口にしている人の心理は、フクシマ産の農産物で内部被害になるかもしれないリスクをおってまで買って応援している私って素晴らしいということだから、実は買って応援してますと言っている人ほど、フクシマ産の農産物は他の地域産の農産物より危険であるということが念頭にある。アベもフクシマ産の食材を喰ってるとか言ってるが、それは本当のことなのかどうかわからない(ブランディング主体がフクシマなら福島以外の産地の食材でも福島産と表示できる。逆に、福島以外の産地の食材にフクシマ産の食材を混合して販売してもそれは福島産と表示しなくても良い)。逆にフクシマの汚染土を運んだドローンを首相官邸に飛ばされて、ドローン全面禁止というヒステリックな対応に出たところを見ると、おそらくアベに出されたという福島産の食材はむしろ福島産以外のものを偽ってそう言ってた可能性が高い。
 話題の切り替え時にBGMに流されていた子供の歌が白々しかった。こういう政府の妄想垂れ流し番組に使うために自分がお涙頂戴の歌を歌わされていたことをあとから知ったらどう思うんだろうな。
 恋愛番組も、結局のところこれが勤労感謝の日とやらに放送したというのがんHK的な皮肉なんかなと思わなくもない。どうせこの番組は自民盗政府関係者からの、「非正規低賃金労働者を再生産させるために恋愛・結婚を促進する番組を作れ」という命令でもあったんだろう。担当アナウンサーが若手の経験が少ない人間にやらせてるところからすると、ヴェテランの製作者は自分がやるにはバカらしいと考えているのが見えるようだし、ゲストもやる気がないというか、漫才師のほうは不機嫌ですらあったから、そのへんの内情を知っていてカネのために出演してるってのが想像できてしまう。子育てってのは時間的余裕が絶対的に必要で、保育園だとか幼稚園だとかいうのはその時間をカネで代替する手法でしかない。若者ってのはカネがなくても時間はあるというのがフツーの状態であり、たとえ働きはじめたときはその時間ですら無くても、正規雇用であれば年功序列で賃金も上がり、子育てにかける時間をカネで代替できるようになる。そういうシステムを破壊し、若者を非正規低賃金労働でこき使って経団連企業は今までにない利益水準、そいつらからの賄賂で圧倒的多数の議席を獲得した自民盗が、本当に若者の労働条件を良くしようとするはずがない。若者というか日本人を都合よく使い捨てにできるという意味で企業にとっての労働・雇用条件を良くするのが自民盗であって、彼らはその血筋門地から結婚に困ることはまづない。自民盗は国民から税金を取り立て懐にしまう(大企業に補助金・減税でカネを流し、彼らからの賄賂で肥え太るという回路を構築)わけで、税金を使って子育て支援とやらをするはずがない。そんなことにカネを使うのなら、もっと自民盗や経団連にカネが流れる仕組みをつくるわけで、実際に社会保障に使うからといって消費税増税をしたが、全部という全部が法人税減税の原資につかわれたのは、→3%、→5%、→8%の3回ともそうだったという結果から明らかなこと。彼ら特権階級が望んでいるのは「自民盗や経団連が肥え太るためには国民は低賃金労働者化しなければならない、低賃金労働者は継続的に供給されなくてはならない、低賃金労働者を育成するのにコストはかけたくないから、低賃金労働者の再生産は低賃金労働者自身のコストによるべき、低賃金労働者は国のシステムに頼るのではなく、自己責任(by子鼠政権)のもと恋愛・結婚をして、彼らの責任において自民盗経団連のために子育てを彼らの負担ですべき」という思考回路で、この番組も、ゲストに「恋愛に積極的でなかったのは自分の責任です」と言わせてたから、もうなんだかねといったところ。
 ゲストキャラがスマートフォンのマッチングサイトに登録して婚活をしているという話をしていたが、これもなんだかなぁといったところ。結局、登録しても相手の条件をフィルターがけするわけなんだが、これがまぁよくある年収だのとか、居住地だとか、とにかく登録者数が多いからフィルターリングしないといけないが、結局それをやることによって、自分は結婚相手を探しているのではなく、条件探しをしているだけということに気付くという空しさを表明してた。まぁそのへん、id:Midas閣下のブクマ

先ずもって「女性が結婚相手に求める年収数百万」も広義の援交。

 を思い知らされる。結局こういうマッチングサイトの果たす役割は、貧乏人に貧乏人をめあわすというもの(高望みしたところで、結婚に結びつくわけがない)であって、格差拡大と固定、階級社会化を促進するだけのものでしかない。
 まぁこの番組もお互いの結婚の成就をお祈りして終わっていて、決して子育てどころか、結婚するまでの時間的余裕がなぜ奪われてしまっているのかに全然言及していなかったわけで、それも勤労感謝の日だというのに、労働実態には全然触れない番組構成であることからしてこれもなんだかなぁといったところである。