蒼穹のファフナー EXODUS 第6話

 ちょっとコメントに困るな。
 尺が短いのはまぁそうとして、大体がもう神話だとかそんなのに近い作りなんだろうね。物語というよりは詩、叙事詩とでもいったらよいか。洋画にあるように、戦争全体を描くとすればダイジェスト風味になるのは仕方がないというか、そういう形式になってしまうのだが、この作品はそういうダイジェスト風味にならないように作られているっぽい。台詞にしたところで、会話じゃなくて問答だとか対話が大部分。人の問いかけに対して親切に答えを視聴者には用意してなくって、一個すっ飛ばして次の台詞になってる。で、その新たな台詞に先の問いかけに対する答えが内包されていて、つくづく無駄がないというか。まぁそればっかりではないけど、人によっては不親切に感じるのもいるだろうね。が、こういうのが格調高さを形作っているというべきか。敵の意図が何なのかさっぱりだが、圧倒的な力を持つ相手とゞう対話するのかという物語上のミッションが明らかで、対話の末にもたらされるものが何かというのにも期待を持たせながら、そのミッションを軸に話が組み立てられているのでわりと安心してみていられるのはありがたい。自分にはフェストゥムが何のメタファーなのかさっぱりだけど、かなり哲学的なものなのかもしれないわな。