翠星のガルガンティア 第8話

 船団分離で、レド視点とエイミー視点のどっちで進行するんだろ?。
 フェアロック船団長の死、リジットへの移譲、レドの退船と、結構大事の連続。この世界観での海中葬にはあまり興味がもてなかったんだけど、おそらく塩(コメなのか?)をどの位置に置くのか、意味があるのかどうかについて眺めていたけど、あんまり差はつけてなさそう。
 リジットがガルガンティアを引き継ぐのはおそらくフェアロックがある程度根回ししてたんだろうとは思う。おそらく現代日本の老人政治との対比だろうね。物語が長ければリジットの奮闘苦悩記もやるんだろうけど、残りは終盤。自分はレドの帰還が叶わないという時点でヒディアズとの共存方向に舵を切る流れになるだろうと思ったんだけど、そうはならなかった。まぁどっちにしろ、そういう方向にはなると思うんで、なるほど見せ場は作るんだろうなと納得。それについては楽しみに待つのが吉かな。
 エイミーがレドを想う気持ちがいやなんというか、単に男女が本能とかそんなんで惹かれあうとかそういうんじゃなく、そういうのに気付かずに心配するとかそういう次元まで昇華されているのにビックリ。いやまぁそりゃ萌えアニメの雰囲気を持ち込まれても困るというか、そういうのはそぐわないので、当然といえば当然なんだが、鳴子ハナハルだから、まぁちょっとね。健康的なお色気に留めているのが精一杯かとも思ってたんだけど、こりゃありがたい。で、やっぱりベベルの使い方がうまいんだよね。姉の気持ちにはじめて気付いたような、それでいて、言いたいことを言っているような隠しているような示唆的な伝え方がもういちいち台詞の意味を考えさせられてほどよい緊張感がうまれているというか。まぁいくら今回の話がよくできているとは思っても、物語上のミッションで大した変化はないし、割と雰囲気に頼るような演出でこちらがやられているところはあるんだが、さすがにベベルとの対話に仕込まれている部分にいろいろ考えさせられて、目が離せなくなるシーンだよねってところだわ。