神様はじめました 第9話

 @小林ゆう、こういうのハマり役だよね。
 龍王の眼編、終了。一気に昔のことを明らかにはしないんだな。いやはや、もう今回は濃密だったねぇ。結局は瑞希をレギュラー入りさせるという目的があったのではあるが、やはり蛇らしく狡猾であるという(アダムとイヴの逸話のように)スタイルを踏襲してたな。あと、奈々生の潔い自己犠牲ぶりにも、確かに瑞希の言ってる通りの違和感はあるんだけど、これは日常のお話ではないからなぁ。非常事態に際してはなにを優先すべきなのかというのが重要で、それ以外のものは一切捨てるという覚悟は確かに必要。むしろ奈々生が磯姫に対してなにか知恵で切り抜けるのか?とも思ってたけど、それは逆に磯姫のほうがズル賢かった。大事な人のために何かを捨てるという構造は、これは人魚姫と同じになるかと思ってたんだけど、さすがに人魚姫のように奈々生を悲劇のヒロインに仕立て上げるわけにもいかないだろうから、そこは契約を磯姫のほうに破らせて反故にするという形をとったんじゃないかと思ってる。
 ちょっとどうなんかな?と思ったのが、龍王との約束の件。これも龍王が干からびているから、約束を果たしたことにならないという形をとってたのはなぜなんだろ?。龍王妻の羽織と交換ってのも強引な感じ。
 しかしまぁ今回のミソはなんといっても瑞希の加入。恋する乙女バイアスがあるとはいえ、他人のために自分を犠牲にするというリーダーとしてのあるべき姿が、異能者である優秀な人材を惹きつけるという形になっている。いやまぁホント今の日本の特権階級のように他人のものを奪って力を付け、その力でさらに弱者からの収奪を強めるのと比べるとな。それでもそういう自民盗を支持する層が少なからずいるってのが現代日本の宿痾だよな。