緋色の欠片 第二章 第7話

 清乃が物語に絡んできたと思ったら。
 うーん、玉依姫が生贄になるとは思わんかったな。というより、普通はそういう解決法だろうに、何で今までその可能性を自分は考えなかったんだろう?。今まで珠紀が覚醒もせず、ロゴスを撃退するなんらかの力も持たず、やれることゝいったら、そのぐらいのことだろうにね。ずっと守護五家が玉依姫の力で外部からの干渉を撃退するものとばっかり思ってた。
 しかし、真相が(といっても今の珠紀や拓磨には全く関係のない過去の出来事でしかないんだが)明らかになって、命を賭ける賭けないの瀬戸際まで来てようやく覚悟ができたらしく、真の覚醒が来る雰囲気だな。
 というか、過去の鬼と玉依姫のあの由来は婆サマもしっていたであろうに、なんかよくわからんな。珠紀が生贄として死んだあとを追うと言っているあたり、責任は感じているっぽいしな。で、珠紀と拓磨を隔離してきた今までのやりようが、玉依姫としての真の覚醒を促す策略?のようにも思えないしで(第1章の最初に拓磨に珠紀を迎えにやらせたのは実はそれっぽいのだが)、そのへんの真意が今一。でも婆サマだって、珠紀を生贄にして完全に封印できると思っているのかな?。どうも考え付く中でそれが一番効果がありそうってだけで、確証もなしに取り組もうとしているようにしか見えないんだが。